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なぜ私のニキビはできなくなったのか
私はとてもニキビができやすい体質だ。
全盛期は顔にニキビの凹凸がない日がなかった。古いニキビが枯れぬ間に新しいニキビを生成していた。おでこに直径5ミリ程度のニキビをつくったり、顎に今にもつぶれそうな膿を持ったニキビを作るのは日常茶飯事で、メイクで隠すこともできず、人前でマスクを外すのが難しかった。それが今は数ヶ月に1度、顎に少し大きめのニキビができる程度に改善した。以下は私のニキビ奮闘記です。最後にニキビがひどかった過去と、現在の写真を載せています。(苦手な方はご注意ください!)
皮膚科へ通う日々
ニキビを治すため、できないようにするために色々なことを試した。電気を流して血行を良くする治療を受けるため、高校の帰り道に定期的に皮膚科へ通った。まずい漢方薬を飲んだ。処方された薬を顔全体に塗りたくった。薬を変えながら毎晩塗り続けてもできるときはできる上に、少々刺激の強い薬のため顔がヒリヒリすることもあって塗ることがばかばかしくなってしまい、社会人になって塗るのを辞めた。薬に一定の効果はあったらしく、塗るのをやめてニキビは更にひどくなった。
試行錯誤の日々
塗り薬を辞めてからニキビに効くというスキンケア用品を試した。どれも目に見えるような効果はなかった。ビタミンCを飲んだり、ランニングを始めたり、小麦を控えたり、整体に通ったり、毛穴洗浄に行ったりしてもあざ笑うかのようにニキビは次々と生み出された。顔の毛が濃いのが良くないのかも知れない、と思って医療脱毛へ行くも、ニキビがひどくて部分的にしか照射できなかった。ストレスが原因とも言うけれど、休むこと無くニキビが生成される状況が一番ストレスで悪循環だった。夜寝る前にできたニキビを治すための薬を塗りながら、鏡に映ったニキビだらけの自分を見て涙が出ることもあった。塗って治りが早くなっている実感もないし、塗り薬が黄色いので、寝具が汚れるのも嫌だった。
最後の砦
それが今、私の顔にニキビはほとんどできなくなった。通っている婦人科に相談し、処方されたピルを飲み始めたことがニキビの生成に歯止めをかけた。あれだけ色んなことを試してもにっちもさっちもいかなかったのに、ピルを飲み始めてものの2ヶ月程度で凹凸の無い顔になることができた。
色々試している中で、ピルがニキビに効く可能性があるという情報も得ていたが、ピルの服用は最後の砦だと思っていた。ピルがもし効かなかったらもう成す術はなくなってしまうのではないか。そうなれば本当に一生ニキビと共存していくしか無くなるのではないか。ピルは毎日飲まなければいけないから、お金がかかるじゃないか。お金をかけなくてもニキビができない人だっているのに、どうして私だけ…などと考え、しばらく手を出せずにいた。それでもこれ以上のストレスにさらされるのは御免だと思ったので、通っている婦人科に相談した。
今ではもう少し早く飲み始めていればよかった、と思っている。効果が大きかったことに加えて、思っていたより安価(1ヶ月1,000円しないくらい)だった。これでニキビとそれに付随するストレスが消えるのは安すぎるとさえ思った。塗り薬を辞めてから巨大なニキビを何度か潰してしまっていた期間が1年ほどあって、その間に大分肌を痛めつけてしまった。今でもその跡が少し残っている。散々肌を痛めつける前にピルを始めていれば、ニキビ跡もマシだったかもしれない。ただ、元々がひどかったので、顔にニキビの凹凸がないだけでとても幸せだ。今では下地とパウダーとクマを隠すコンシーラーだけで外出できるほどになった。
「肌」
ニキビがたくさんできていた頃、私はニキビの写真をたくさん撮ってiPhoneに作成した「肌」というフォルダの中に保存し続けていた。いつか努力が報われてニキビができない肌になったときに自分を見返したかったから。私だけのニキビコレクション。今見返しても本当にひどくて自分でもびっくりしてしまう。コレクションの中から、選りすぐりの一枚を、現在の肌と比較する形でこの下に載せておきます。かなりの汚肌なので、見たい人だけ見てくださいね。
せーの
ドン!
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おそらくどちらもiPhoneの外カメラで撮影