逃避!
さて、noteを始めて3日目になる。この手のカウントはいつまで続けてよいものか悩ましいが、3はまだセーフやろ。そして、3本目の投稿である。毎日投稿できている、偉いぞ俺。
今日は昨日と打って変わってnoteの更新に意欲的である。理由は簡単だ。他にやるべきことがあるからだ。ヒトは、「第一にやるべきこと」があるとき、「次点以下のやるべきこと」ないしは「やらなくてよいこと」へのヤル気が数十倍になる。通称、「テスト期間部屋キレイになりがち現象」だ。これは国民の常識である。知らなかった人は、義務教育を再履修すべきだ。今すぐ小学校に駆け込め。休校中やけど。
ウワサによれば、オトナになると、この現象に逆らってやらねばならぬことを着実に遂行できるようになるらしいのだが、いかんせん塾での僕の年齢の公式設定は17歳である。その能力を有してないのは仕方のないことであろう。
さて、今僕をnoteへと向かわせている、その「第一のやるべきこと」とは何か。動画作成である。YouTuberに転身したわけではない。塾のオンライン授業で使用する動画だ。すなわち仕事である。そして、締め切りは明日である。ね?noteに向かうワケもわかるってもんでしょ?
いや、動画作成が嫌なわけではないのだ、決して。ただ腰が重いだけなんよ。というのも、動画作成にとりかかるにはそれなりの労力が必要なのだ。
まず、声のコンディションを整えなくてはならない。
普段の対小学校高学年〜中学生への授業においては、僕はいっさい声色を作ったりしない。発言の内容も別段「キレイ」にはせず、フツーに「あ?」などと言っている。いや、うん、時と場所は選んでるから、うん。
小4ともなると、まだ先生のことを体操のお兄さん的なキラキラした存在だと思っていたりするので、「あ?」を封印し高めのキラキラボイスで授業している。そして、中3などにそれを見られると、「多重人格」とのレッテルを貼られる。悔しいが、否めない。
さて、動画の話に戻そう。動画は僕の担当生徒だけでなく、他校舎の生徒も見るものだ。当然、「あ?」モードではいかん。「んじゃはじめっぞー」ではなく、「それでは、授業を始めます。」と言わねばならぬ。
この、よそゆきの声を出すのが非常にタイヘンなのだ。どうしても不自然な感じになる。性に合わん。今日、自分が担当する中3の生徒たちに動画をお披露目したのだが、開始5秒で皆、爆の笑だった。人の苦労も知らないで。いい笑顔だ。
というわけで、声のコンデションを整えなくてはならないこと、これが動画撮影への腰が重くなる一つ目の要因である。
二つ目は、環境のコンディションを整えなくてはならないこと。いや、「環境のコンディションが整わなくてはならないこと」が正しい。僕の力だけでは無理なのだ。天に委ねるしかないのだ。
動画に声入れをする際、雑音が入らないようにしなくてはならない。実家暮らし(来月には越すが)なので、家族がリビングで歓談していたり、洗い物をしていたりすると、その時点で撮影がストップする。
また、敵は家内だけではない。日中ならば近所ではしゃぐ小学生の声も、撮影に立ち塞がる強敵の一つである。
さらには、なんと行政までがイジワルしてくることがある。貴様だよ、さいたま市。
先週のことだ。昼下がりだった。その日の声入れはいつになく難航していた。前述した「よそゆきボイス」が上手くでなかったり、噛んでしまったりして、リテイクの嵐。僕の苛立ちは募っていくばかりだった。
何度目のリテイクだったろうか、ついに「よそゆきボイス」の調子と僕の滑舌が噛み合い、声入れは最後の挨拶を残すのみとなった。「ここまでをしっかり板書して、問題演習に取り組みましょう。」これを言うだけだ。僕は勝利を確信し、内心ウイニングランをしていた。
その刹那だった。
街中に鳴り響く、間延びしたチャイム音。
続いて、機械質な女性の声。
「こちらはぁ〜防災〜さいたまです」
クソが。
このように、動画の声入れは、行政からの狙いすました妨害まで起こりうる、非常にハードでキケンな仕事なのだ。先ほど述べたように、僕はもうすぐ引っ越し、さいたま市に別れを告げる。新天地では、行政に優しくしてもらえることを切に願っている。
うん、今までのnoteの中で最も長い文章になったな。「テスト期間中に部屋キレイになりがち現象」、恐ろしきかな。
まだまだ書けそうなのだが、流石にそろそろ腰を上げるべきだろう。pcの電源を入れることとする。さらばだ。
pcが起動するまでは、麻雀アプリ、やっていいよね?pcが起動するまでだし。うん。
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