エッセイ:Monster
noteを始めて……何日めだ。知らん。わからん。数えるのも面倒だ。ということで、カウントは終了だ。今後の書き出し、どんなふうにしよう。
いつもは文章を書いてから題をつけるのだが、今回は題からつけた。ということで今回は、以前書いた、Monsterについてのエッセイをお読みいただきたいと思うのです。
言わずもがな、僕はエナジー飲料、Monsterを愛飲している。言わずもがな、と堂々と書いたが、まあ言わずもがなであろう。僕のことを知っている人は僕がMonsterに「愛してるよ……」とささやいているのを見たことがあるだろう。無い人は幸せですね。
去年末の授業において、「エッセイを書こう」という企画があり、僕が手本を書くこととなった。「エッセイ」というとどうしても「キレイじゃないといけない」的イメージがつきまとう気がしたので、できるだけ軽い題材で書こう、ということでMonsterを選んだ。
ということで、どうぞお読みくださいませ。
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コイツと俺の物語は、8年前の冬から始まった。
俺は到底終わりそうにない量の課題に追われていた。致し方なし。今宵は徹夜か。
観念し、悲壮な覚悟を決めた俺はコンビニに向かった。エネルギー飲料、レッドブルを求めて。
そして、そこでーーーーアイツと、出会った。
黒々とした、光沢のあるボディ。
夜空を駆ける稲妻の如く、強烈なまでに映えるライトグリーンのロゴ。
奇抜なフォントのアルファベットが踊り、ヤツの名を世に知らしめる。
monster。
レッドブルの代わりに購入し、ひと口飲んだその瞬間から、モンスターは俺の最良で最高の相方になった。ヒトと飲み物、飲む側と飲まれる側、そんなちっぽけな垣根は、俺たちの間には意味をなさなかった。バディー、いやもはやそれすら超えて、ブラザーとも言えよう。
俺は眠くないときでも、フツウにモンスターを飲む。よく、「柿ってホントにエナドリ(エナジードリンクの略)好きだよね」と言われることがあるが、心外極まりない。怒りに打ち震えながら、拳が出そうになるのをグッと抑え、「モンスターが好きなんであって、エナドリが好きなんちゃうよ」と強張った笑顔で返している。そう、俺はモンスターただ一人(一本)と愛を誓い契りを交わしたのであって、エナドリ全般なんでも好きです、みたいな無節操な男だと勘違いされるのは御免である。
そういうと、「エナドリって何が違うの?全部同じじゃない?」などとのたまう不届きものも現れるが、彼らは味覚を紛失しているのだろうか。断言しよう、全然違う。レッドブル等と比べて、モンスターはどこが美味しいのかというと…申し訳ないが、筆舌には尽くせない。味わいというか、喉越しというか、飲んだ瞬間の心地よさというか、全てにおいてモンスターこそが「至高」なのだ。
注意してもらいたいのが、そんな愛すべきモンスターには種類があるということだ。今、日本では「緑、青、白、オレンジ、赤」のモンスターが販売されている。さながら戦隊レンジャーのようだ。しかし、戦隊レンジャーとは異なり、主役は赤ではない、緑だ。緑こそが、「ザ・モンスター」。一番オーソドックスなモンスターであり、俺が愛飲しているのはコイツだ。青は糖分控えめとなっており、健康志向の強い人でもモンスターを享受できるようにという心配りがなされている。素晴らしい。白はホワイトソーダのような味、オレンジはドデカミンやオロナミンcに近い味、赤はコーラに似た味で、どれもほぼほぼジュースだ。去年、フルーティーな味わいのピンクのモンスターも売られていたが、売れすぎて販売終了となった。さすがはモンスター、といったところか。
さて、読者諸賢、いかがだろうか。今すぐコンビニに駆け出し、モンスターを買い漁りたくなっているところだろうが、落ち着いてほしい。モンスターは逃げない。たった200円を握りしめてコンビニに行くだけで、いつでも、モンスターは君のものになる。
さぁ君も、モンスターとの恋に落ちようじゃないか。
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以上である。お読みいただき感謝申し上げます。
これ以上なにかを語るのも野暮なので、ここらでおしまいにしよう。
終わりに際して、一点だけ注釈を。
※2020年4月末日現在、ピンクのMonsterは再販されており、全国のコンビニで購入できます。是非ご賞味あれ。緑のほうが断然"イイ"が。
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