いろ
てのひらで溶かしたチョコのブラウンに似た髪色の恋人がいた
おもむろに黄色い線の内側でこれみよがしに靴紐を結ぶ
青空を青いと最初に言ったのはきっと体調優れてた人
左目に反射させた私の顔をまばたきひとつでかき消せる人
明るめの髪色の方が綺麗めの女に見えると聞いて来たのに
真夜中にブルーライトが目に染みる「街の灯りがとてもきれいね」
カモフラージュになればいいこの春に歳を重ねることを祝える
夕焼けが分かるようにもなるのかな多分もうすぐ夜も来るはず
「あたしはね〜緑茶ハイにする〜」注文を電気の板に打ち込む前に
埼玉に水色の風が吹いていた時にあの子は浪人をした
黒焦げのトーストを見てフリーズし今日は休むと心に決めて
白々しい真っ赤な嘘で染め上げたピンクのスカート風が揺らせば
暗闇でほのかに見えた紫の光の正体追えばもう朝
大まかな自己診断ではブルベ夏 踏み込めば彼をフったのは冬