#フラバルーfirst_ep先行試聴会
鬼ネタバレ。25日のリリース前に曲順を知りたくない人は見ないを推奨。
10月20日(木)@代々木にて。リリースパーティと称したイベントの備忘録。後方席より、スマホ片手に酩酊状態になりながらも、ステージから発せられる単語をメモ帳に打ち込む仕草。
結果として、大満足のイベントでしたね。
公式アカウントから「そんなに厳格にネタバレ禁止とかしないので」とあったので、お言葉に甘える形を取らせていただきます。
まず、6曲のep.が出るにあたり、自分なりの6曲を本気で考えてみた(約1週間前)。その答え合わせを想像するだけでも、20日を迎えるモチベーションは高まり続けてましたね。
▼自分予想の6曲
1. yikes!
2.TCMCMCG
3.ハッぴーえんド(仮)
4.ジーニアスソング
5.ブルー
6.フィメール・フィールフリー
蓋を開けてみると、予想で入れていた曲は計3曲。曲順については、2曲目まで当たっており、リリースパーティー当日に参加者へ配られた歌詞カードをめくるたびに、喜びと驚きが入り混じる様相。
(ざ!に特典会で「seemingly!」を入れていなかったことを問われていたけど、まだお披露目して日が浅いこともあったから入れていなかった。)
リリースパーティーの進行は、1曲ずつフロアで完成版を噛みしめながら、その曲ごとのエピソードを語っていくスタイル。HULLABALOOを見始めて、まだ数か月ではあるものの、曲によっては”付き合いの長い”ものもあり、地元にある定食屋の安心感みたいなものを感じながら、聞き入る。
それでは本編。
1.yikes
今回のep.のタイトルでもある、まさに表題曲。ここ数か月のライブでは、ほぼセットリストに入っていることもあり、この曲の持つ「HULLABALOOらしさ」は、ある程度強固なものがあるという解釈の元、自身の予想曲順でもトッパーに据えさせていただいた。
詳細は省くけれども、今回のイベントで事前に募集した質問でも、yikes!で早速ピックアップしてもらった。シンプルに、セトリ頻出の高さから、HULLABALOOチームとしての「yikes!の立ち位置を知りたい」といった主旨の質問。
Pの発言では「手っ取り早い」というキーワードが出てきたのが印象的だった。「難しい英単語よりも、発音や語感を大事にする感覚」というメモも残っており、たしかにそのようなエピソードも繰り出されていて、改めて納得をするなどしている。
いわば、噛みしめて、噛みしめてのジーニアスソング、ももちろん良いけれど、ぽんぽこぱらぴっぽん系アイドルとしての持ち球は、yikes!抜きには語れない感がありそう。
メンバーエピも秀逸で「可愛くなくても可愛いじゃん」という例の歌詞に対して、かのんさんがイヤがっていた、というのがなんだか微笑ましかった。しかしその話題も、Pによると、一見すると可愛く見えないときでも、雑草魂を感じる瞬間を切り取る歌詞であり、何も考えず受け止めていた表現が、より一層輝きを増した瞬間でもあった。
その後、バチェラー(もしくはバチェロッティ)の”ナイトプール”の例を挙げていたけれど、おそらくあの場ではPとざ!しか通じ合っていなかったように思う。
MCニキも、巧みな話術で質問を重ねていて、信頼。独特なぽむさんの歌い方について言及していて、とてもナイスだった。歌詞カードを見て「こんなこと言ってたのかよ!」とド頭から脳汁がドバドバ。
某アイドルのクセつよキャラを憑依させたくだりも興味深かったし、何より驚きだったのは歌割りの決め方。全メンバーが1曲通しで歌撮りをして、それを聞きながら、パートを奪い合う、という素人には考えられない(※)レコーディング事情に、興奮し狂っていた。
※一般的には、事前に決められた歌割をレコーディングすると思っている人の発言。
2.TCMCMCG
もとはマッチング(仮)というタイトルだったが、この屋号としての位置づけを、Pならではの発想で決められたというエピソードも秀逸すぎた。
まずはローマ字で大文字のタイトルはTOKYO SEE deep dive以外はなく、TCMCMCGについても、単純に「見栄え」が重要だったそう。言語的な意味は取っ払って、角張っている字の体裁、というのがポイントらしい。パッと見たときに「絵として美しくない」という表現に、唖然とさせられる。意味があるようで意味がない(むしろ見た目や語感で)タイトル決定秘話を聞いて、とにかく酒が進むありがたい状態に。
制作にあたっての”協業エピ”で、メンバーから「単語」を収集するくだりが触れられていたけど、オタクからするとそれさえも極上のアテでしかなかった。
加えて、雑念エンタテインメ〇トのサンプリングも、歌詞カードを見るとかなり面白いことになっているので、正式リリースが待ち遠しい。※ちなみに、わたしもスピードキ〇グは超好き。サンプリングの元ネタを知れるの、とても好き。
3.Breath me
ざ!自身が話し始めて、まるで半生を投影したかのようなこの楽曲、そして語り口は、これまたBreathe meを聴くたびに思い出すのだろうし、音楽の力強さを痛感するのだと思うやつ。
酒を飲み続けるPも饒舌で「同じ船に乗り続けられなかった」という切り出しから、タイトルでもあるBreathe meについても言及。「呼吸を見せて」という表現が勝ち筋だったようで、なるほどたしかに、聞けばそこがパンチラインであることは明白。苦しい時にこそ感じる”生きている実感”という表現をしていたのが象徴的で、だからこその「Breathe me。了解です」といった面持ちで、ひたすらに酒を飲み続ける。
メンバーたちからは、お披露目直前の話までを振り返り、わんさんが話の口火を切るように、当時はたくさん泣いたこと、でも切り替えて、3人で歌うにはどうすればよいか考えたこと、すべてが輝かしく、大事に歌い継がれたものなのだと感じたときに、うっすら涙すらこぼれかけてしまった。(実際、少し泣いてた。)かのんさんが加入して4人で歌うことのすばらしさを改めて実感できるくだりを聴くことができたのは、この日のハイライトと言っても過言ではない。
4.ブルー
ここに来て、予想曲が再び登場。高まる。何より、Pが「振付のこともちゃんと話しなよ」とメンバーを催促する傍ら「Fioreの衣笠アメリって子が...」と語らっているのを見るのは、関係性のオタクとして極上のシーンであることに変わりなく、ブルーの楽曲はもとより、不可思議であり魅力的な振付が大好きな自分にとっては、何より感慨深いシーンだった。
元ネタについて、何か語っていた気がするけど、メモ帳に「元ネタ」としか記録がされておらず、改めて自身の脳内HDD容量の少なさを目の当たりにしているいま。ただし、歌詞の意味、というよりはワードセンスや聴き方、聴き心地を意識したレコーディング話もあり、ブルーを纏う得体の知れない感覚は一貫しているなと納得の流れ。
振り入れも、当時は怒涛のスケジュールだったようで、当時アメリちゃんとかのんさんが初めて会ったときらしく、さらには急ピッチでの進行に、メンバーも四苦八苦した様子が、手に取るように伺えた。(ちなむと、怒涛のスケジュールだったのは”振付師側から”も聞いていた記憶。)
「手の角度は、ぽむさんが基準だったらしい。」
このようなエピソードもまた普段通りの生活では聞くことができないレア感があり、ハイボールを吸引するピッチが上がっていた。
ブルーは揃っているかどうかが重要な曲であると思うし、シンメトリーのようだけど、実は個性が出ていて不揃いなポーズが、タイミングと呼吸がぴったり合うことで美しさが映える振付。それが見どころのひとつだとも思う振り返り。sinとしてrigretは「凛として時雨」です、という備忘も添えて。
5.TOKYO SEA deep dive.
逆の発想で、絶対にep.には入らないと思っていた1曲。それゆえに後方席でひとり「...はあん」という吐息にも似た奇声を発してしまった。歌詞カードをめくった瞬間、この日一番の驚きが隠せなかった気がする。これまたレコーディング時に「いかにウィスパーに歌うか」という攻防が繰り広げられたメンバー同士の掛け合いも、とても微笑ましい瞬間だった。
ここでまた、質問がピックアップされたのはMVの話。曲自体もそうだけど、撮影が深夜だったこともあって、何かきっと当時のいろいろが聞けるに違いない、といった発想での質問だった。
結果、わんさんが訴えていたのは「真冬の深夜2時にサテンのパジャマは寒すぎる」という共有事項だった。しかも裸足。2月は一番寒いよね、わかる。という内容。ざ!も病み上がりのなかだったらしく、過酷な撮影現場を想像するには難くなかった。
この曲もまた、言葉遊びに振り切っている曲のようで「pngは透過が使える」などワードが飛び交うなか、「ブルーと同じ2コード、bメロ短め」という話から「(ブルーと)異母兄弟」といった発言も。都庁から羽ばたくような着想エピも、もっともっと聞いてみたかった。やけに睡眠薬に詳しい会場のレスポンスもニヤリと。
ちなみに、MVとep.の音源は撮り直しているところがあるようで、TSddマニアは必聴の流れ。
6.(exhausting) Shit Zeus
正直に言うと、ぶったまげた。ゼウスで締めるのかと。順当に行けば、フィメール・フィールフリーやジーニアスソングというep.のラストを飾りそうな楽曲がありながら、ゼウス。攻めているなと率直に。しかし超嬉しい。
メンバーも(たしかかのんさんが)「ボーナストラックみたい」と言っていたのは全くの同意だった。もちろんこの曲も、もれなく大好きなので、yikes!というストレートなポップソングを食って掛かるようなラストのアンバランスさが、これまたHULLABALOOらしさでもあるよな、、、としたり顔でひたすらアルコール摂取。
ただ、ここでも質問がピックアップされたこともあったし、衝撃度でいうと一番強かったのもこの曲なので、興味津々であるのは間違いなかった。
トリッキーなエピも多かった。トルコの楽器・ケマンチェをサンプリングしたくだりから、Pが好んでいる海外旅行も、現地の音楽を取り入れられる良さがあるようで、Nolka Solka Polkaについてはロシアの遊園地が着想のきっかけだったり、未発表デモの「イッケルカライケルケド」というタイトルだけでもお腹いっぱいな”控え”が存在しているようで、Nolka Solka Polka・(exhausting) Shit Zeusと並ぶ、宗教ソング3部作が出そろうのも時間の問題な気もしている。
そして、この曲の妙は「意味がないことに、意味があると思わせてしまう」エネルギーがあって、それを我々特有のオタク仕草で勝手に拡大解釈することすら、滑稽に捉えられてしまう説得力に面白みがあり、一挙手一投足「〇〇は〇〇なんでしょ?」という”R80は老害でしかない”のだなという話の流れに、心底腹落ちをするなどして、膝を打ちすぎて脱臼しかけた(しかけてない)。
ねぐら・とぐろ、がいずれも「塒」という漢字で、というこれまた言葉遊びに余念がない話と、”マンホール”の隠語から「ボケ老人に『胎内に戻って来世からやり直せ!』」というメッセージ性を感じる一幕があったことも添えておきたい。
いわゆる”楽曲派”を振り落とすような、それでいてピュアなライブパフォーマンスを観られるゼウスが好きすぎるので、これまた早くライブで観たいなと思うなどしています。ベースが注目。実は、鳴き声?もメンバーの声だったらしいことを知らされる。
・・・・・・
という全6曲の解説や、取り巻くエピソードがてんこ盛りだったにも関わらず、ぽむさんが振付をしている「ギブミーユー」にも触れていたし、その際に「フィメール・フィールフリーが最後に入っているかと思った」という発言は予想曲の考えと一緒だったので、てちてちしてしまった。(てちてちとは
また、これで終わりかと思いきや、最後の最後にも質問がピックアップされ、Pからも「いい質問ですね」と切り出された、アン・ドゥ・トロワについても、垂涎もののそれでしたよね。
オーディションでメンバー募集した際には、Breath me、トロピカルウェーブ、Nolka Solka Polkaが課題曲だったようで、アン・ドゥ・トロワは入ってこそいなかったけど、いわゆる指針の曲だったよう。
うだつあがらない日に
Uber eat割引クーポン届いて
嗚咽止まらない日に
おやつチート ゴキゲンなんてね
の韻の心地よさ。そうそう、こういう遊び心もとても好き。
その後、トークタイムが幕を閉じて、Pがワンマン以降の後悔や反省、それをバネにした前向きな意志を語るシーンも良かった。いろんな仕掛けがあるからこそ、心わくわくするのでね。
次作も同様にイベント開催期待。さ、今日は名古屋遠征2日目〜。