ある製茶師傅の独り言
『雨菜』を買ってはいけない理由
雨の日に摘んだ茶菁のことを「雨菜」と生産者は言います。この「雨菜」で作った茶を買ってはいけない理由は何でしょうか
第一:雨菜は含水量が高くなります、同時に雨天では太陽光が不足し日光萎凋が不十分になります、含水量の高い茶菁はすべて室内に搬入してそれから絶えず撹拌して、風を吹き付けますが、どうしても消水が不完全になります。消水は完全でない茶菁は「積水」状態にあります。発散しない水分はすべてもともと排出すべき苦味成分なので、雨菜で作った茶は通常生っぽく仕上がり、苦味が強く、茶湯は粗く保存がきかなくなります。
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