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雪が積もり始めた山で楽しむ山スキー

やっと雪も本格的に積もり、待ちに待った山でのスキーが楽しめるようになりました。ゲレンデの滑走も魅力的ですが、大自然の中を自分の力で滑る山スキーには、またひと味違った楽しさがあります。今回は、札幌市内の山で、山岳ガイドの小田克大さんが案内するツアーに参加してきました。

ツアー前のブリーフィングと雪の状態

当日の天候は、午前中は快晴、午後から雪が降り出す予報だったため、午前中に滑りごたえのある斜面を選んで滑走することにしました。ここ最近、今年に入ってからは雪が少なかったものの、ついに雪が積もり、ニュースでも取り上げられるほどの変化が見られました。ツアー開始前には、雪の層の状態や雪崩のリスクについて、ガイドから丁寧なブリーフィングがありました。実際に出発前に雪の層や崩れ具合をチェックしたところ、意外にも安定していることが確認されましたが、ガイドさんからは「大雪、そしてその直前の暖かさの影響で、雪の層の中には雪崩が起こりやすい部分もあるため、常に注意を払う必要があります」と説明してくださいました。このような情報はガイド間で共有されており、リスクヘッジのためにも山岳ガイドの存在は大きな違いを生みます。

今年2回目の山スキー体験

今回で山スキーは2回目です。前回は体が慣れておらず、雪の中でうまくターンができず苦戦しましたが、今回は雪質も良く、2回目ということもあって、以前より格段に楽しむことができました。まるで子供の頃に戻ったような無邪気な感覚で、自由に自然と一体化する喜びを味わえました。

ガイドさんは、安全性を最優先に、他の人があまり行かない面白いコースを案内してくれました。雪崩のリスクを避けるために、林間コースを選ぶなど慎重にルートを決めていただけたおかげで、安心して滑走できました。午前中の快適な気象条件でなるべく長い距離をすべるため、まとまった食事休憩は取らず、登り終えた直後や滑走開始前、また滑走終了後に行動食を摂りながら滑走しました。

登りと絶景

ツアーの最初、登り始めたときの風景も印象的でした。尾根に出た瞬間、冷たい風が顔に当たり痛みを感じましたが、それ以外は快適な環境でした。特筆すべきは、海まで見渡せる景色です。滑走した斜面の写真も載せていますが、写真では伝わりにくいかもしれません。かなりの急斜面なので、何度来ても滑りごたえのある斜面です。

登りはじめの風景です。尾根に出ると冷たい風で顔が痛くなりましたが、それ以外では問題ありませんでした。
この日は海まで見えました。
写真では分かりづらいかも知れませんが、結構な急斜面です。何度か来たことがありますが、いつ滑っても楽しいです。雪も良かったです。

初心者へのアドバイス

山スキーは、初級者がいきなり挑戦するのは非常に危険です。最初は入門コースや講習会(雪崩講習会など)を受講し、十分な訓練を積むことをおすすめします。別のガイドさんが開催した入門コースに参加された方で、滑るたびに転び体力的に厳しくなり、先にスタッフと下山されたケースも見かけました。それはともかく、雪質も申し分なく、久しぶりに心から楽しめる山スキーでした!

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