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ケンブリッジ英検CPEに向けての学習計画を立てる 特にコロケーション対策をどうするか 「英語は決まり文句が8割」を読む

最近は時間を作り年間計画を立てていました。その中にはケンブリッジ英検CPEに向けた学習計画も含まれています。多くの体験記を読んでいると、コロケーションが重要だと書かれているため、今最も関心があるのは、その対策方法です。

体験談も大切ですが、科学的アプローチに基づいた本がないかと考えていたところ、第二言語習得論という1960年代後半に始まった研究分野を知り、関連する本を読みあさっています。今日紹介するのは『英語は決まり文句が8割 今日から役立つ「定型表現」学習法』という本です。この本は、定型表現(コロケーションも含む)に焦点を当て、それらの種類や勉強方法、さらには勉強に役立つサイトやアプリについても取り上げて説明しています。

当然、ケンブリッジ英検CPEに向けて、単語力、つまりボキャブラリーの増強も必要です。その際、一つの単語に対して一つの日本語訳や英語の定義を見るだけで覚えるのではなく、単語を覚える段階から最もよく使われるコロケーションで学習できるような単語帳を作れないかと考えています。その単語帳の基本設計を考える上で役立ちそうなのが、この本です。計画は立てたので、現在その教材を作っているところです。ChatGPTやClaude 3を使い、Ankiで使える形式で作ろうと考えています。昔なら大変な作業でしたが、今は大規模言語モデルのおかげでかなり楽になりました。

なぜ定型表現がそれほど重要なのか。この本では「最小努力の原理」(principle of least effort)という考え方で説明されています。単純に考えれば、文型があり、そこに入る単語はたくさん存在します。その組み合わせを考えただけでも相当な数になり、それをすべて使っていてはメッセージを解釈するのに時間がかかってしまいます。それを避けるために、決められた組み合わせを使うことでスムーズなコミュニケーションが可能となり、それが定型表現と呼ばれるものなのでしょう。

本書でも指摘されていますが、外国語の学習者にとっての課題は、これらの定型表現をどうやって覚えるかという点です。その学習法のヒントを与えてくれるのがこの本です。もし興味がある方は、ぜひ読んでみてください。


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