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明治神宮_奉納演武_2024年11月3日

2024年11月3日、柳生心眼流を明治神宮へ奉納演武しました。演武は、柳生心眼流の初伝と奥伝です。

演武一覧です。

明治神宮_奉納演武、すべて通しての動画となります。以下、演武内容ごとにアップしています。

柳生心眼流の初伝と中伝です。

柳生心眼流の棒術_表裏型です。

柳生心眼流の素振り_集体です。

演武場です。向かって右の杜の奥に明治神宮の神殿があります。当道場は奥の第2会場で演武を行いました。会場は満杯、外国人の方が多く、左では流鏑馬も同時に実施していました。
流鏑馬の状況です。まだ開始前ですが、沢山の方が見学しています。道を挟み、右側が演武場です。どちらも、見学者で満杯です。

柳生心眼流の演武です。

相手の腕を掛け声ともに、遠心力を利用して、叩き落とします。
柳生心眼流の掛け声の瞬間です。この掛け声で、相手の戦意を挫き、自らの英気を充実させます。
「むくり」、実践では、このまま敵を頭からたたき落します。柳生心眼流が生まれた当時(江戸時代)は鎧での戦いでしたので、その重みも加わり、敵に強大な衝撃を与えることができました。
柳生心眼流、突きの瞬間です。
「むくり」です。
柳生心眼流には棒術も伝わっています。
槍よりも短い、6尺棒を使います。
素振りです。「素振り3年、刃のごとし」の格言が伝わっており、素振りは柳生心眼流の神髄です。
59流派、341人の奉納演武でした。

柳生心眼流兵術とは?


佐藤柔心齋
  柳生心眼流の最も大事なポイントの一つが気迫です。柳生心眼流の奥伝印可の中でも掛声は稽古中から発することの大切さを説いています。掛声は、敵に対して鋭気を取り挫くものであり、また自分の活気を引き起こし、鋭くする効用があると記しています。佐藤金兵衛翁は、掛声を発するには腹の底から出し、稽古中から本番さながらの気迫を持って自分にも敵にも立ち向かう強い力を養うことだといっていました。
  当道場でも初心者の時から掛声を発する稽古を行ってますが、いざ声を出そうとしてもなかなかうまく声が出せない。私も佐藤金兵衛翁の気迫に圧され、たじたじになってしまったものです。でも稽古しているうちに次第に腹から掛声が発せられるようになると、自然と腹に力が入り、全身に力と活気が漲ってくるのがわかります。現代はストレス社会でもあるので、掛声を腹から発する事が心の発散にも繋がってきます。自分に元気が出ないときに、大きな声で叫んで発散させた経験をもっている人も多いと思います。
   また、今の日本は治安も悪くなり、時に小さな子供や女性、老人が狙われやすい時代です。この掛声は、自分が襲われたときに腹から出る大きな声に暴漢もたじろき、恐怖で固まってしまった身体にも一瞬の活気を取り戻し、敵から逃れるチャンスを生み出してくれるかもしれないからです。柳生心眼流の稽古時には初めから腹から掛声を出して稽古することです。  

  当道場は竹永隼人翁を流祖とする柳生心眼流兵術の伝承を通じて、先代、佐藤金兵衛翁の時代より、 古武道振興会にて、毎年、明治神宮等にて、奉納演武を行ってきました。 演武は先代及び二代目佐藤柔心齋より柳生心眼流兵術初伝以上の免許を受けた門弟により行われています。

大和道
  大和道は、佐藤金兵衛翁により創始されました。翁が修得した古流柔術の素晴らしい技法の数々を共通の原則に従って分類し、短期間に修得しやすく体系化し、実用的に整理統合し、創始したのが大和道です。技法を、捕られた手をはずす手解き、またこれを逆に掴み返して技を施す取返しに始まって、相手の重心を崩す投げ技、関節を痛める逆捕、逆に捻って投げる逆投げ、ツボに当てる当身、首締め、居捕等に分類し、(他に対武器、武器法)それを更に片手、両手、諸手、袖、胸、締め、打ち込み等の順にして技を体得しやすく構築されています。


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