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「バイオハザード4」が好きで、似ているらしい「バイオ8」を遊ぶために「バイオ7」をクリアした(クランベリーのエオルゼア外息抜き日記4)

怖い怖いと聞いていて

遊ばなかった理由・遊んだ理由

バイオ8がバイオ4っぽいと聞いていて、ずっとやりたかった。けれどバイオ7からもろに続き物らしくて、レビューを読んでもバイオ7をやったほうが断然楽しめそう。

ただ、7はすごく怖いと評判だったので尻込みしていた。ホラーは好きだけれど、お化け屋敷系のビックリさせられるやつは苦手。リアルに椅子で飛び上がる。あとはやっぱりゲームをプレイするために前提条件としてフルプライスのゲームするのはちょっと面倒くさい。

それでずっと手を付けずライブラリに積んでいたけれど、エルデンリングの二人目のボスで心が折れそうだったので(なんども挑んで死に続けるのはある意味ホラーより怖い)、気分転換に遊び始めたら、一気にクリアまでいけてしまった。

クリアまで13時間半

クリアタイムは13時間半で、レビューで11時間前後(で、ボリュームが少ない)と見ていたから、思ったより時間がかかった。

60時間とかのゲームが普通になって随分たったから、13時間はボリューム不足と言われるのもわかる。けれどそんなに長時間、サバイバルホラーをプレイしたら緊張しっぱなしで疲れて仕方ないし、内容がしっかりしているなら、わたしにとっては短いほうがいい。映画だったら2000円払って2時間楽しんで満足するし、たまにはそういうゲームがあってくれたほうが、やりたいゲームが溢れてる身としてはありがたかった。
そもそもバイオ8の前座としてプレイしているしね。

怖い?

怖いの種類で言えば、バイオ7は(というかバイオはずっと)お化け屋敷的にビックリさせるタイプ(ジャンプスケアと言うらしい【jump・ジャンプ】【scare・怖い】)。

基本的に画面は暗くて、部屋には必ず影になる場所がある。真っ暗な床下なんかに行くこともあるけれど、そんなときは勝手に主人公がフラッシュライトを使う(どうして常時使わない・・・?)。

レベルデザインが絶妙で、どうやっても背中ががら空きになる瞬間が生まれるし、アイテムを探して棚を漁ったりしているときは、お風呂場で髪の毛を洗うときの恐怖を味わうことになる。

で、ある程度ここは大丈夫そう、なんてとことこと歩いていたりすると、突如物陰から人が飛び出してきて、首根っこを捕まえられ、鼻息がかかりそうな距離でおぞましい言葉を吐いたりする。

人によると思うけれど、雰囲気としてのホラー演出はそこまで怖くない。ただ、びっくりさせる系が心臓に悪かった。突然隣の部屋でがちゃん!!!と金属を叩きつけるような音がして覗きに行くと・・・とかね。

なので、クリーチャーが出てくると逆に安心して戦うことに集中出来た。

カプコンのいい仕事

レベルデザインが上手い

これはもう職人芸。いやたしかに、なんで天秤と扉が連動してるんだとか、謎のプレートをはめたら開く扉ってなんだ、みたいなパズルはてんこ盛り。
けどもう、それはバイオだからってことで、心がツッコミをシャットダウンする。

そして、探索を進めていくと徐々に行ける範囲が広がっていくところとか、新しい鍵を見つけて入れる部屋が増えた瞬間に生まれるショートカットとか。
探索の楽しさと利便性の作り方がこの上なくうまかった。

それと、クエストマーカーみたいなものは一切ないけれど、ポイントになるオブジェクトは、ただ歩いていれば明らかに調べたくなる造形になっている。

けれどゲームに指示されて調べるわけじゃないから、自分から探索している気持ちを存分に味あわせてくれた。

アイテム探しが楽しい

探索と言えば、そこかしこに隠されたアイテムたち。
今回は丁寧に探索すると弾丸も回復薬もあまり気味。ボーナスアイテム的なアンティークコインを集めるとマグナムやリロード速度アップのアイテムが手に入ったりする。
単に進めていれば集まるだけでなくて、ちょっと物陰を寄り道すると見つかったりして、そうやって巧妙に見つけてくださいね、と隠されているアイテムをできるだけ集めて、主人公がアドバンテージを取っていくのは、してやったりな感があって楽しい。

ホラーゲームではあるけれど、ゲームとしての割り切った楽しさもしっかり残っていて、バイオハザードだなぁ、って遊びながら感心していた。

安心感がある

ここは本当に流石だな、と思うんだけれど、探索中に行ってはいけないところに来てしまったんじゃないか、とかこの調子でいくと弾丸が全くなくなるんじゃないか、みたいな不安を覚えることがなかった。

決してガチガチにルートが決められているわけじゃなくて、ほとんどのマップがシームレスに繋がっているし、迷うこともあるけれど、このカプコンの丁寧な作りなら、安心して迷子になっていて大丈夫だろう、どこかに自分の見落とした打開策があるんだろう、と思えた。

ボスが近ければあからさまに弾丸の置いてある量が増えるし、それでも足りないかもと思えば、まれに手に入る精神活性剤を使えば、隠されているアイテムが見えて、補充することが出来る。

謎解きも軽く考えれば分かる程度だけれど、解ければうれしい、そういうちょうどいい塩梅に調整されていて楽しかった。

シューターとして気持ちいい

わたしがバイオハザードが好きなのは、シューターとして気持ちいいからだ。
ウォーキング・デッドのドラマがあるけれど、あれの冒頭でヘッドショットを決めているシーンがあると思う。わたしはそこから先を見れたことがない。
あのシーンを見るとどうしてもゲームでヘッドショットを決めて、ゾンビの頭を弾けさせたくなる。

そんなときはバイオハザードをプレイしたくなるのだけれど、近年のバイオハザードは率直に言えばあまり質が良くなかった。
もちろん今思えば、あれはFPSがまったく売れない日本(そんな時代だったんだよ)で、海外も視野に入れたTPSを作るための試行錯誤の過程だったのだと思う。

ただ、その試行錯誤の方向が、QTEだったり、格闘無双だったり、弱点が頭じゃなかったり、とあまりいい方向に結果が出ていない印象だった。

怖さを出すために敵をやたらに強くしたり弱点を一見してわかりにくくしたり、一味違った何かを試していたけれど、バイオ7をプレイすると思う。

結局はヘッドショット3発でゾンビの頭が弾けるのが気持ちいいし、倒しても倒しても起き上がる死体を面倒くさいなあと思いながら処理していくのは楽しさに直結していない。(もちろん怖さにも)

今回は基本的に一度ゾンビを倒した場所に再度湧いたり、無限湧きを止めるためにスポーンポイントまで走り抜ける、みたいな悪しき風習は徹底的に排除されているので、丁寧にクリアリングしながら安全地帯を広げていくのが楽しい。

相変わらず弾丸は、今後どのくらい必要になるかわからないから、一撃一撃を丁寧に狙いを定めて敵を倒して、安心して走れる道を作り出せたときのうれしさはバイオでしか味わえないように思う。

敵が弱い

ゾンビやボスはそこまで強くない。足を打てば動きが止まり、肥大化した手を打てば攻撃を封印出来るとTIPSで説明されるけれど、結局ヘッドショットを数発決めて倒してしまうほうが早くて、どちらも試すことがなかった。

ボスも弱点があるのかな・・・と思いながらも大量の銃器(やらガスバーナーやらロケランやら)で圧倒出来てしまったので、ある程度シューターに慣れているなら、難易度ノーマルは生ぬるいかもしれない。

わたしとしては気軽にスナック菓子を食べる感覚でサバイバルホラー兼シューターをプレイしたかったので、このくらいでいいか、という感じ。

ストーリー

途中までホラー・最後にバイオ

ストーリーは最初、監禁された家の中を彷徨うホラー、で、最後の最後になってようやくバイオらしく打ち合う。

けれどそのバイオらしい部分も控えめ。
この先にゾンビのラッシュがあるのかな、と思って溜め込んだ弾丸は数百発が使わないままにエンディングを迎えてしまった。少し消化不良。最後に溜め込んだ装備を全部放出させてくれても良かった気がする。

それなりに主人公のイーサンに愛着は湧いたけれど、途中にある分岐の結果を見るためにもう一度遊ぼう、と思うほどではなかったかな。

バイオハザードとして(特にリベレーションズ2に)既視感のあるシナリオだったし。

けれど決してつまらないわけじゃないから、ホラー映画を一本、楽しく見ただけの満足感を与えてくれた。

お待ちかねバイオハザード8

というわけで、7にも概ね満足して、この感じで評判のいいバイオ8を遊べるのはすごく楽しみ。7のDLCはちょっと面倒なので、8も遊んで余裕があったら遊んでみようと思う。

敵を倒したらアイテムドロップ、天井や壁の撃ち落とせる宝石、アタッシュケーステトリスと買い物、武器強化。
戦闘重視寄りバイオの良いところがたくさん詰まっているようだし、存分に味わってこようと思う。
お化け屋敷ホラーでドキドキさせられっぱなしだったし、その憂さ晴らしも兼ねてね。

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