今みる「君の膵臓を食べたい」が心に刺さる
今更ながら、昨日たまたま放映されていた
「君の膵臓を食べたい」を初めてみて
すごくタイムリーに命の大切さというか、
退屈な毎日を充実させる方法を教えてくれる作品だと感じた。
いつ死ぬか分からないけど長くは生きられない咲良が
やりたいことリストを作って
前向きに後悔しないように生きる姿が、
自分も他人事には思えなくなった。
特に今の状況ではいつ死の淵に立たされるか、
身勝手な理由やメンタル面で命を絶ってしまうなど
自分の身にも十分起こり得るから
1日1日を大切にしたいとより強く身に染みて感じられる。
私も知らないうちに体の中に爆弾を抱えているかもしれない。
突然暴発してもう生きられなくなったら、不慮の事故に遭ったら
その内やりたいと思ってたことも出来なくなる。
不遇にも今は全世界でバイオテロという名の
見えない敵との第三次世界大戦が勃発している。
くしゃみや咳の銃撃戦、クラスターという手榴弾。
それに対抗すべくマスクとstay homeでガードし
手洗いによる解毒、免疫力の高い食べ物と運動で攻守を固めている。
収束した後にやりたいことをしようという考えではなく
いつ死んでもいいように今できる範囲でやりたいことをやって、
会いたい人と画面越しでも話して、大切な家族や恋人、友人と
じっくり関われる時間が唯一許されている期間だと思って
毎日を大切に少し生き急ぐくらいの気持ちで過ごしてやろうと実感した。
他人に関心がなく自分の世界を守って生きる春樹。
咲良と関わる中で表情や言動に変化が表れて、
少しずつ春樹の見る世界が色づいていく。
本好きで考えることが多い性格はどこか私と似ていて
共感できたため春樹と同じように自分から人と関わる、
口に出して伝えないと誤解されたままなんだろうと思い
より色づいた世界を見るためにこれからは人と関われる場所や機会に飛び込んでみたい。
個人的に好きだったシーンは2つ。
1つは福岡の博多駅や天神、太宰府天満宮への旅行。
地元をモデルに描写されるとやっぱり嬉しいし、にやけてしまう。遊びにも行きたくなる。
もう1つはガム君の存在。
毎回春樹の変化が表れている時に登場して咲良以外で唯一気持ちを汲み取ろうとしてくれる。
カーストや立ち位置とか関係なくゆるっと「ガムいる?」と誰にでも同じように接しているガム君。どこにでも居そうでなかなかいない素敵な子。
生きてて醜い・存在価値のない人はいない。
だれかがいるから生きる糧になれて、その糧を基に多くの人が支えられてと恩の繰り返しで一人一人の人生は形成されている。
『生きているだけでありがたい』
それは自分に対してだけでなく他人に対しても言えることなんだろう。
*素敵な画像ありがとうございます。
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