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若者の生き急ぎ 就活早期化は若者の幸福度を低迷させる

21卒の就活が本格的に始まると同時に就活の早期化が号砲を鳴らす。
大学1年生の頃から内定が出ることも当たり前になりうる未来が待っている。

今でも、大学1・2年生向けの長期インターンや合説、公務員試験対策などが開かれ、早い頃から就活意識の高い大学生が量産している。「就職率がいいからこの大学に来た」など就職予備校化はもはや自然なものとして受け入れられている。

中には、中学生の高校選択の頃からキャリア形成を視野に入れた学校選びをしている。また、高校生の文理選択の段階で大まかな職種・業界が決定される。もはや就活は13~18歳から始まっていると言っても過言ではない。

早くからキャリア教育をされるが故に、
就活のためにボランティアしよう、留学しようなど、本当に心からやってみたい・楽しみたいと思いながら行動していない若者のなんと多いことか。
または、ちょっと背伸びして一人前の大人に見られたい承認欲求や、就職マウンティングからくるものなのか。いずれにしても、私たち若者は生き急ぎ過ぎている。
生き急ぐの意味は以下のとおり。


生き急ぐ

読み方:いきいそぐ
別表記:生きいそぐ

人生を進め、早く終えようとしているかのように、生き様が性急な様子。死に急ぐ。 (実用日本語表現辞典)


将来を見据えて行動していると聞くと感じはいいが、実際とった行動の中身や質、得られたもの、充実度は大したものではない。
目的や目標を持つことで実のある行動になるが、就職ネタを目的とした打算的な行動はきっと人事にも見透かされていて自身もつまらないだろう。


それならば、自分が本当に興味があって好きなもの・憧れていたものにバカみたいに没頭して、他から見れば「暇やなぁ、アホだなぁ」と思われるくらい本気でやりこむ方が若いうちはいい経験になるのではないか。コスパは二の次でいい。この経験ができるのは社会に出る前の人間の特権だ。

大人になると、アホなくらい趣味に打ち込むと白い目で見られることもあるし、否応でもコスパを徹底した行動を取る必要がある。

私は現在大学3年だが、もっと遊んでおけばよかったと後悔している。
いや、後悔しないために「やりたい」を「やりたい」のままにせず「やる」ための勇気を持つ、行動する努力をしている。
「やりたい」は日常に転がる小さな夢だ。その夢を叶えるために、日々計画的にすべきことを終わらせて時間を作る。
最近は趣味のオムライス巡りでハンドオムライスを食べに行った。
また1つ、夢を叶えた。

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