露店商は税金の支払いを?
話す人:チョウチョウソーさん(T)
ミャンマーのヤンゴン出身 日本に難民として来日、現在は高田馬場でミャンマーレストラン「ルビー」を経営。NHK海外放送キャスター、在日ミャンマー人支援、大学教授と一緒に学生の社会活動協力、など多方面で活動
聞き手:山下(Y)本noteの管理人
Y:ミャンマーでは身の丈に合わせた小さなビジネスをしている人が沢山いることが分かりました。(記事:大きなマーケットで見た小さなビジネス)
売り上げがあるから個人事業主ですが、で、そういう人たちは税金はどういう扱いなんでしょうか。帳簿付けているわけでは無いでしょうしね。
T:そうですね。払っていないとは言えないですが払っているとも言い切れないかな。どうなんでしょうね(笑)(注:チョーチョーソーさんはミャンマーでは会計士でした)
Y:なるほど。まあなんとなくわかる気もします(笑)
T:ではこちらの写真、路上のマーケットです。ヤンゴン駅の西側、旧市街のビルの間にはいろんな人たちが露店を出しています。
この人たちは誰に許可を得て出店しているのでしょう。そして税金は払っているのでしょうか。
Y:ん~そうですね、どうとでもなりそうですが。
T:いやいや彼らはきちんと税金を払っています。というか集金に来るんです、役所の人が。
日本は屋台を出すと商店会とか地主とか管理している相手に場所代を払いますよね。ここでは路上に店をだすと場所代を役所に払わないといけない。それを役所の人が来て集めて回る。場所代=税金です。
Y:税金の集金にわざわざ来てくれるとは。役人が「まいど!」みたいな感じ(笑)
T:それだけじゃない。路上に店を出すこと自体は自由です。それでも何となく露店ごとに場所が決まってきます。そうすると店同士で出店場所の取り合いでもめたりすることもあります。やっぱり良い場所で売りたいから。そういう時に仲裁に入って仕切っていくのも役所の人の仕事です。
Y:なるほど、では安心して露店が出せますね。
T:一見秩序が無いようだけれどちゃんと秩序があって、生活ができるしくみがあるんです。
Y:公の正しいルールがあるんですね。
T:まあ、正しい役人だけではないのは万国共通ということもあります。でも概ね正しい(笑)