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自分が勝てる場所を見つけよう

”働く”にかかわる記事をつくる者として、何度も転職している身としても。仕事がつらい、向いてないと悩んでいる人に言いたいのは「自分が勝てる場所を早めに見つけよう」ということだ。

仕事ができない、自分は向いていない、辞めたい――。そう弱音を吐いた人に、たぶん昭和の人だったら「石の上にも三年」と諭すと思う。

でも「石の上にも三年」と思って我慢しているうちに、いまの時代はどんどん動いていく。

「自分が勝てるのはこの場所だ、でも三年は修行しないと圧倒的に勝てない」と思うなら、きっとその場に踏みとどまる価値がある。

そうでなければ、さっさと自分が勝てそうな場所を探した方が絶対にいい。

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ところで、いわゆる思考停止族はけっこう多いように思う。

つまり自分が今いる場所で勝てる可能性があるかどうかを考えていない人。

会社が自分に向いている仕事を与えてくれるだろう、いつか自分の能力を誰かが見出してくれるだろう、と考えて、自分の道を切り拓こうとしない社員。

この仕事に憧れているんです!と言いながら、インプットもアウトプットもしないでいるフリーランス。

資格さえとれば人生を逆転できる!とばかりに、資格の情報にはやたら詳しい資格フリーク。

彼らは気づいていないのかもしれない。自分が勝てる場所に立てば、仕事が全然つらくなくて、時間を忘れて仕事に取り組めるようになる世界がひらけることを。

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取り組むのが楽しくて、やっていたら他人よりうまくできるのが勝てる場所。

心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱されたフロー状態は、勝てる場所を探すヒントになる。

仕事におけるフロー状態は、ダニエル・ピンクの『モチベーション3.0』にも詳しい。フロー状態やモチベーションを知ると、仕事への向き合い方も変わってくると思うので、仕事に意欲がわかない人にオススメの一冊。

フロー状態で取り組んだ仕事が、他人に喜ばれたら絶対に勝てる。そんな自分のスイートスポットを探し当てる方法は意外とある。

副業でも社内で異動願いを出すでも、プロジェクトに手を挙げるでも、ボランティアでもいい。

大事なのは、自分の場所を自分で探しに行くこと。

激しく変化する現代では、数年後には勝てる場所が負ける場所に変化しているかもしれない。自分の慢心が勝てる場所を負ける場所にしてしまうこともあるだろう。勝てる場所を探す意欲と嗅覚はずっと失わないでいたいと思う。




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