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(元)保護猫 銀二の記録 1 出会い

2022年3月から一緒に過ごした保護猫 銀二の記録です。
不思議な出会いからお別れまで。
短い間ですが、とても濃い2年半を過ごしました。

銀二のことを話すことが、保護猫活動の役にたったり、同じ病気の猫ちゃんの看病に役に立つかもと思い記録します。

私たち夫婦は(当時は夫婦でなかったけど)いつか猫が欲しいねとしょっちゅう話をしていました。
そんなある日。

私は街を散歩していたら、1枚の張り紙を見つけます。
猫の里親募集の張り紙でした。


張り紙が貼ってあったのは整体のお店だったので、
お店の方に伝えて連絡先を教えてもらいました。

私は、グレーの猫と生き別れてしまった事があります。
チラシをみて目に入ったのが グレーの猫。

そして、里親募集していたボランティアの方の所に伺いました。
すると、グレーの猫は、もう貰い手が決まったとのこと。
他の猫ちゃんも見せてもらって、あの猫可愛かったけど、「残念だったね。こういうのも縁だよね」といって家に帰ってきました。
そしてまた猫探しの日々が始まりました。

銀二の歳は当時で5歳。多頭飼育崩壊(その数160匹)の劣悪な環境で保護されたそうです。死んだ猫も放置、子猫も放置、ご飯はばらまき。そんな環境だったそうです。なので猫がお腹を空いて死んだ猫を食べるみたいな、ひどい場所だったそうです。そんな中でも生き残って愛護施設に引き取られ、保護猫のボランティアの方に引き取られたそうです。

猫を飼うときは、去勢や避妊をするってのも大事なことだと思います。
動物なので、本能で子孫を残そうとするため、産めるだけ産みますし
相手が兄弟だろうが親だろうが関係ない。それが動物です。

3日ほど経ったある日。早朝に家のピンポンがなります。
見たけども誰もいません。
不思議だなあと思っていました。

そしたらその日の午後、里親募集していたボランティアの方から
電話がありました。

貰われていったグレーの猫が夜中にうるさいからという理由で
戻されました。という連絡でした。

その後、一時預かりみたいな形でお家に迎えました。
それが出会いです。

ちなみに銀二は、全然うるさくもなく、ほとんど鳴くことはありません。
たまに鳴くときは、アオ と甲高い声で鳴きます。

保護猫で成猫なので、
人と触れ合うことが今までほとんど無かったのでしょう。私たちと最初出会ったときはぶるぶる震えていました。
この写真ではまるで、懐いているように見えますが、怖すぎて
身動きできない状態です。

そして当然なつきもしませんし、ずっとどこかに雲隠れ。
猫の存在すら忘れるくらいどこかに隠れていました。
なので、よく見るドラマみたいに、引きこもりの子供の部屋の前に
母親がご飯を置く 状態で 銀二が引きこもっている場所の前に
ご飯をおきました。数日間は手をつけず・・数日後少し無くなっていました。その雲隠れする場所に入れないようにし、せめて人間と同じ空間に
居るように工夫しました。

また愛護施設やボランティアの家で教育されたのか
おトイレはしっかり覚えていました。

少しずつ私たちとも距離を縮めていきました。
ご飯を食べる場所も人間と近くするなどなど・・
大人の猫は打ち解けるまでに時間がかかります。
私は猫をずっと飼ってましたが、子猫からしか飼ったことがないので
大人の猫から飼うことの大変さを実感しました。
人間の忍耐力が必要です。
そしてそれでも最後まで看取るという気持ちが必要です。

預かった命は責任を持つ・・
それが相手が自分のことを好きでなくても
迎えたのだから。と思いました。

また猫は、人間にとって都合がいい動物ではなく、猫世界で生きているんだなと実感しました。
家の中ななのに、まるで自然界との共存みたいな壮大なテーマのような
暮らしをしていました。

銀二にとっては、人間は触れ合ったことがない謎の動物です。
なのでいつも遠目越しにじっと私たちの行動を眺めていました。
そして、ああこの動物たちはご飯もくれるし、悪い動物ではないんだ。
と向こうに思ってもらいたいと思いました。

そんな状態が半年続きました。
進化したことがありました、もう雲隠れしなくなったこと。

そして、人間の近くでご飯を食べたり、主人が銀二をブラッシングしていたのですがそれを受け入れてくれたこと。
でも近づくときには、そっと近づかないといけません。
私は、1週間に1度くらい運よく銀二にふれることができました。
その時は、とても喜んでいました。

そんな、ある日のこと。
もうひとり、猫を迎えることを決意します。
その猫は、銀二と同じ多頭崩壊の家にいて、
同じ施設を転々としていたトラ猫です。
猫1 ヒト2 というよりも、猫2 ヒト2 の方がひょっとして
銀二も安心なのではないか?と思い決断しました。

そしてまたボランティアのところを訪れます。

続く 




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売り方・見せ方コンサルタント おじろゆみ
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