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詩の真似事「朝の輝き」

朝の輝きに暴かれそうな
原罪めいた後ろ暗さは何だろう
すれ違う人達の顔つき
明るい訳でもない
行くべき場所のある人の顔つき

日中の薄気味悪い落ち着きの中
淡々と作業をこなす
地球が回っているだなんて
どうでも良かったことなのに

夕暮れ時は物語然とした
大袈裟な歩き方の連中ばかり
どうせ沈むのに勿体ぶって
何かに期待をしている

夜の闇は浮き彫りにする
煌めく生活の理性と
浮浪者の美しい酩酊を

朝の輝きはもう
遠くないところまで来ている
原罪めいた後ろ暗さを連れて

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