カニッキ🦀

マッチングアプリCuddleの記録でしたが、ほぼポエムや婚外の話を書いています。

カニッキ🦀

マッチングアプリCuddleの記録でしたが、ほぼポエムや婚外の話を書いています。

最近の記事

世界に一つだけの花

ポエム 人生で一度くらい一番になったことは多くの人があるだろう。体育の徒競走で一番になったり、あるいはクラスのテストで一番になったり、それくらいならあるだろう。ただその一番とは結局そのタイミングで、たまたまその箱庭で一番だっただけに過ぎない。本当の意味で一番になれることなんかない。たとえ学校で1番になったとて、上には上はいる。そんなものだというのは知っている。世界一にでもならなければ本当の一番にはなれないし、そんなの無理だって知っている。 恋愛でも同じだろう。相手にとって

    • 痕という毒

      フィクション、ポエム 相手に少しでも自分の痕跡を残したいと思うのはそれほど不思議なことだろうか。匂い、キスマーク、それは相手が自分のものであるマーキング。秘すべき関係で、痕跡を残すべきでないのは当然だ。明るみになれば終わってしまう。それでも残してしまうのは、相手への気持ちが強すぎるのか、自分の濁った独占欲か。業は深い。 セックスは楽しい。相手を強く感じるこれ以上の行為を知らない。体を重ね、欲望を吐き出し、自分を曝け出す。それを受け止めてくれる相手を愛おしく思うし、相手に自

      • 散歩

        フィクション 彼女と程々に人通りがある道を歩く。普段は手をつなぐことが多いが、今日は腕を組んで歩いていた。体調は決して悪いわけではなかったはずだが、彼女は少し俯きがちだったし、歩みもいつもよりゆっくりだった。 冬の空気は昼でも冷たい。手袋をつけない代わりに両手をコートのポケットに入れて歩く。彼女の両手が縋る手はそのままに、反対側の手で携帯やらポケットの中で遊びながら歩く。 正面から人とすれ違うたびに彼女は少し歩みが乱れ、腕に縋る手に力が入る。口数は少ないがその度にこちら

        • ありふれたその日

          フィクション いつもと同じ駅で同じような時間で待ち合わせた。お互い仕事帰り。少しは着飾るが、それでもデートというよりは少しフォーマルな恰好で手をつなぎ歩く。特にどこに向かうかは話していないが、二人にその話題はない。途中、少しお酒を1缶買いコンビニを後にする。仕事や家庭の話をしながらすぐそこの何度目かわからないホテルに入る。 部屋に入り、上着を掛け、ようやく人目も気にしなくて済む場所でハグとキスをする。しばらくお互いの舌と唇の感触を楽しんでから、小さなカウンターに腰を掛け、

          最高に気持ちの良い前戯

          今日じゃないいつか、そこじゃないどこか、フィクション そういった関係になって数カ月は経っていただろうか。普段は時間があまりとれないからと、仕事帰りに食事だけだったり、ホテルでセックスするだけだったり。それはそれで満たされる関係ではあったが、もう少しちゃんとしたデートをしたいと思ったのはお互いだったか。とにかく、二人で休みを合わせて一日デートをすることになった。都内だからデートスポットはありふれているが、ベタなところを選んだ。 二人の生活圏からは少し外れた、縁は薄いが知らな

          最高に気持ちの良い前戯

          冷たい嫉妬

          ここじゃないどこか、いまじゃないいつか、フィクションです。 「もう別れよ、付き合ってる意味ないし。」 そう彼女から切り出された。仕事もお互いに忙しかったし、デートもあってご飯食べてセックスだけするようなことが続いていたから仕方がなかったのだろう。それなりに付き合ったが終わるときはこんなものかと思っていたが彼女は言葉を続けた。 「セフレだったらまだ続けられると思うけど。」 予想外の言葉だった。これまでその三文字で表現される関係の相手はいたことがなかった。たしかに彼女は以

          アラームはキライだ。

          ※短編ポエム、フィクション アラームはキライだ。毎朝起きるのは辛い。それでも仕事やら保育園やら、朝は起きなければいけない。それを物理的に突きつけてくるのは鳴り響くアラームの音だ。なるほど、好きな曲をアラームにするとその曲までもキライになってしまうというのは腹落ちする話だ。 アラームをかけるのは憂鬱な朝だけではない。大事な待ち合わせ、何かの予約開始時刻、仕事、帰りの時刻、色々な時を知らせるのに使う。 二人で過ごす時間は有限だ。昔のように、帰りたくないと駄々をこねる相手を愛

          アラームはキライだ。

          性行為としての首絞め

          注意、この記事は童貞が想像で書いています。この記事を真似た行為をして何らかの問題・事故が生じたとしてもカニは責任のとり方を知りません。自己責任でお願いします。フィクションです。 一部の人にとって根強い人気がある性的な行為として首絞めがある。もちろん首絞めは暴力的な行為であり、通常性感につながるようなものではないが、方法や相手との関係性、ムード等によっては相互に興奮につながることもあるのは事実だ。ここではその方法等について雑多にまとめていく。以降特に断りがない限り首絞めとは性

          性行為としての首絞め

          瞬間、心踊らせて

          フィクション いつ興奮を覚えるのか。良いセックスが興奮するのは間違いない。良いセックスとは気持ちが通じ合ったり、好みの異性だったり、好みのプレイだったり、あるいはその全てだったりだろう。だが別に興奮するシチュエーションは他にもいくらでもあるだろう。あなたが異性と過ごして興奮する瞬間はどこだろうか。 時間は昼であっただろうか、夜であっただろうか。初めて会っただろうか、2回目だっただろうか。とにかく、まだ深い関係でない女性と二人きりで少し小洒落たお店のカウンターで並んでお酒を

          瞬間、心踊らせて

          婚外、クリスマス

          フィクション、特に過激な表現はない、短め 婚外恋愛、まぁ不倫も浮気も同じだろうが、そういった関係でもイベント事の季節はやってくる。例えば誕生日、例えばバレンタイン、しかしやはり二人にとって一番大きなイベントはクリスマスと答える人が多いのではないだろうか。前提として、よっぽどのことがなければイベント当日を二人で過ごすことは難しい。それはあまりにリスクがある行為だと思う。しかし、クリスマス当日、厳密にはクリスマスイブは平日になることも多い。それならば家庭や仕事の状況にもよるかも

          婚外、クリスマス

          白い温泉街

          フィクション 付き合ってもうすぐ1年を迎える、自分の誕生日。それを少し過ぎた頃、彼女からお泊りが出来る日がないかと聞かれた。恵まれたことに月に一回程度はそういった日がある。それを彼女も知っていた。誕生日は少し過ぎるが二人の都合が着く日があったので、旅行に行こうと誘われた。どこに行こうかと聞くと内緒だと答える彼女。自分の誕生日だからこちらに任せてほしいということだった。今まで少ないながらに泊まることもあったが、自分がプランを練ることが多かったから其のお礼もあるのだと、少し悪戯

          アブノーマル始めました。

          何がノーマルか、アブノーマルかは人による。その人にとっての普通はほかの人にとっての異常なことはざらだ。母校のスローガンも「母校の常識は世間の非常識」だった。だが、それでも世間には平均がありこれが普通という大まかなラインがある。性行為においても、「一般的な普通のセックス」はあるだろう。 何が世間の普通のセックスか。道具を使うのは普通じゃないのだろうか。道具を使わなければ普通なのだろうか。玩具を使うことは最近であればある程度スタンダードな行為かもしれない。前戯に少しスパイスとし

          アブノーマル始めました。

          最初の社内恋愛

          フィクション 社会人になると気がつく。もう出会いに溢れた環境ではないのだと。学生の頃のように新しい知り合いがどんどん広がるようなことはないのだと、働き始めて2年目には気がついた。結局の所、一日の大半を会社で過ごすのだから会社で関わる人間しか知り合いは増えない。特に拘束時間の長い会社だったから、社内恋愛が多かったのもそういう理由なのだろう。だが、社内恋愛をしたいかと聞かれれば、仮に今がフリーだったとしてもNOというだろう。 まだ2年目か3年目だった頃だろうか。学生から付き合

          最初の社内恋愛

          本当に気持ちの良いセックス

          ポエム こんな感じのアカウントをよく見る。大抵は性欲まみれの糞アカウントな事は周知の事実だろう。果たしてこれで女性と会えると思っているのか不思議だが、右も左も分かってない女性がそういうアカウントと会ったことがあるみたいな話は耳にすることもあったので、完全に会えないわけでもないのかもしれない。会って致したセックスのレベルはお察しかもしれないが。 別に性欲おじさんの話がしたかったわけではない。性欲の代名詞のようになってしまった本当に気持ちの良いセックスだが、当然概念としては実

          本当に気持ちの良いセックス

          大人の妄想デートプラン

          フィクション、エロ、アブノーマル 少し露出に興味がある。付き合い始めて少し経ってから、そう言われた。その彼女と会う朝は今までとは少し違う朝だった。 露出や野外調教、そういったことは初めてではなかったが、それでもやり尽くすという程の経験はなかった。何より相手ありきのこれらの行為は、相手が望まなければできないものだからこそ大事な時間だ。大事な時間を充実させるために万全の準備をする。これはこういった行為に限った話ではない。デートだって十全の準備をしたいのは自分の性か。使うであろ

          大人の妄想デートプラン

          もし、その時間しかないのなら。

          ポエム、フィクション、フェイク、ちょいエロ 婚外恋愛はいくつも制限がある関係だ。とりわけ時間の制限は大きな壁になる。お互いに自由になる時間は少ない。それでも何とか都合を付けた時間は、お世辞にも十分とはいえない。やりたいことはたくさんある。一緒にカフェをめぐりたい、映画を見たい、服を選び合いたい、のんびりとした時間を過ごしたい。そんなやりたいことをすべてかなえる時間が二人にないことは明確だった。漸く絞り出したこの数時間を、あなただったらどう過ごすのだろうか。 今まで待ち合わ

          もし、その時間しかないのなら。