【#177】麗しのエドモントン
エエッ!!
11月26日(日)の朝、Tさんが来るのを楽しみにしていました。そして大きな体をしたTさんがやって来て、いつものように明るい笑顔と朗らかな声で皆さんと挨拶を交わしています。私も壇上から手を振り「Good Morning」と挨拶をしました。Tさんが席について、聖書を出したりするなどして、なかなか礼拝堂正面のモニターに目が行きません。私は壇上の椅子に座りながら、チラッ、チラッとTさんの顔を覗き見しています。するとTさんの視線がモニターに向けられ、しばらく(恐らく数秒)見た後、「エエッ!!」と眉毛と目が動く瞬間を見逃しませんでした。
この日のモニターは、Tさんの故郷であるカナダのエドモントンを背景にしていたのです。「Edmonton!?」と言いながら、大きな体で画面に近づいて来られました。「そう、エドモントンです」と私もニッコリとうなずきました。少しテンションが上ったように、画面の前でエドモントンの説明をしてくれました。日本との距離が7894km、16時間の時差があります。しかしそんな物理的な距離を一気に縮めるように、故郷の懐かしさを話してくれました。故里を喜べる、懐かしめる、そこに良い想い出があるということ、それはとても幸いなことなのでしょう。
ウィンターシティ
エドモントンでは時々、オーロラが見られるそうです。Tさんはご夫妻で日本一寒い陸別町に住まわれていて、寒さは大丈夫かなあと思っていましたが、エドモントンも陸別町もさほど変わりませんでした。陸別町もごくごく稀にオーロラが見えるようですね。私は道の駅の写真でしか見たことはありませんが。
エドモントンは、「ウィンターシティ」をコンセプトにしているそうです。
Tさんを団長にして、教会の皆さんでエドモントンを訪れてみたいなあと思ったのと同時に、行ったこともないのにエドモントンが近くなりました。
世の終わりと地の果て
今回、エドモントンをTOP画像に紹介したのは、Tさんの故郷ということが大きな理由ですが、エドモントンに「世の終わり」(The End of the World)というスポットがあることを知ったからです。1日の終りに、この場所に来て夕日が沈むのを眺めている方々がおられるそうです。(TOP画像は、そこからの眺めです)
また北見はもともと野付牛と呼ばれ、アイヌ語で「地の果て」(The End of The Earth)という意味です。エドモントン「世の終わり」と「地の果て」と呼ばれる北見、共通点があって嬉しいですね。
「世の終わり」、「地の果て」。やがて終わりがあることを人はどこかで意識しているものでしょう。この世に誕生してきたという始まりがあれば、やがて死ぬということがあります。だからこそ、天の故郷を望みつつ、この世におけるたった一度の人生、様々な出会いを大切にしていければと願うのです。
今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。