【#89】ステータスよりも
コロナ禍の前は、少なくとも平均して月に1度は飛行機に乗っていたので、搭乗回数やマイル数が増え、ぎりぎり一番下のステータスを得ていました。特典と言えば、回数制限はあるもののラウンジを使えること、優先キャンセル待ちなどがありました。ラウンジは大いに利用させてもらっていました。
しかし先週の搭乗の時に、どうやら4月から私はステータスが無くなったんだということが分かりました。なぜ分かったのかと言いますと、搭乗ゲートの通過音が違ったのです。
上記の動画で、「ステータス保持者」の通過音から、私は「ステータス非保持者」の通過音に変わっていたのです。音をいちいち覚えているわけではないのですが、前の方と違うことと同時に、乗務員の挨拶の掛け方が、ステータス非保持者とステータス保持者では異なります。ステータス非保持者に対しては「ご利用ありがとうございます」なのですが、ステータス保持者に対しては「いつも、ご利用ありがとうございます」となっています。そして気のせいかもしれませんが、やや深くお辞儀がされているように思います。
ラウンジを使えることと同時に、このステータス音が、特別感や優越感を少しだけくくすぐっているような感じもしないわけではありません。もっとランクの高いステータス保持者は、優先搭乗やその他の特典が多くあります。(優先的に搭乗できても、飛行機なのでみんなで一緒に出発することになるのですが、並ばなくてもいいという利点があるようです)
コロナの影響で飛行機に乗る機会が減ったことで、ステータス非保持者になりました。これからもオンライン会議は続くことになるので、再びステータス保持者になることはないでしょう。それでも、たま〜に対面でなされるようになった会議で、以前はできなかった休憩中のちょっとした会話、食事を一緒に食べること、小さな画面越しだけではないからこそ伝わってくるもの、共有し得るものがあります。航空会社による小さなステータスを保持していることよりも、もっと大切なものを確認できた先週の出張でした。
今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。