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【#258】まんずいいんでないかい

紹介文の依頼

 先週、夏のキャンプ案内に載せる紹介文を依頼されました。出先ということ、またすぐに提出して欲しいということで、以前に考えた北海道弁を使った紹介文をお送りしました。

おばんでした。こわいと言われてもいずい感じがする、大阪育ち道産子見習い15年目です。なまら暑くて寒い聖書的な北見と、祈りがのっこり積まれている伝統ある紋別で、聖霊の風に吹かれてあずましい日々を過ごしつつも、はっちゃきこいています。

 いかがでしょうか? 何となく意味が通じているでしょうか? 実は作った私も「?」と思うところがあるほど、私はあまり北海道の言葉を使っていないんだなあと思いました。また、私の周囲にもこういう言葉を使っている方々が少ないような気もします。

解説

 「おばんでした」は挨拶の言葉で、過去形で表現するのがミソですね。「こわい」は時どき耳にします。もちろん「怖い」ではなく、「だるい」「つらい」「しんどい」という意味なので、不思議です。「こわい」は「ゆるくない」という言葉にも言い換え可能とのこと。「いずい」は「違和感がある」「しっくりこない」という意味です。

▲ 東京の町並みを見ながら、北海道弁の紹介文を送りました。(2024年5月29日)

 「なまら」は何となく分かりますね。「非常に」「はなはだしく」「とても」という副詞。「のっこり」は「いっぱい」「たくさん」という意味ですが、共通語では「のんびり落ち着いている様子」とのこと。北海道とは意味が異なりますね。「あずましい」は「心地よい」。漢字で書くと「吾妻しい」で、「我が妻がそばにいるような居心地のよさ、安心感」が語源とのこと。私としては、大きく頷くものです。多分。「はっちゃきこく」は聞いたこともありません。「懸命になる」「死にもの狂いになる」「夢中になる」という意味だそうです。

 ということで、方言を使わないと以下のような感じになります。

「こんにちは。北海道弁にはまだしっくりきていない大阪育ちの私ですが、北海道に来て15年目となりました。夏は暑くて冬は寒いという聖書的な北見と、祈りがたくさん積まれてきた伝統ある紋別の地で、心地よい聖霊の風に吹かれながら、伝道者として全力を尽くしています」

 北海道弁ありきで作った紹介文ですが、まんずいいんでないかい?(まんずは、お義母さんがよく使う言葉で、「まあ」「本当に」という意味)さあ、明日は主日礼拝です。あずましい聖霊の風が吹くひと時となるでしょう。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。 

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