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【#71】雲の上はいつも

ミステリースクエア!?

 ある時期から私は飛行機の座席を窓側ではなく、通路側の席を指定するようになりました。通路側の方が荷物の出し入れがしやすく、一方の空間が空いていること、そして着陸後の動作がスムーズという理由があります。それでも、初めての航路や妻と一緒に乗る時は、断然窓側です。やはり空から見る景色は楽しいものです。

 先週の火曜日(3/7)、午後からの飛行機で東京へ向かいました。聖書神学校での卒業式に出席し、翌日からの教団加入前研修で運営や講義を担当するからです。乗り慣れた航路ではあるものの、この日は窓側の座席を予約していました。その理由は、雪解けしつつある風景を見るためです。

▲ 美幌か津別あたりの上空(2023年3月7日)

  この日はあいにくの曇り空でしたが、空の上からの風景を楽しみました。幾何学模様の黒い線は、「ミステリーサークル」ならぬ「ミステリスクエア」!? 実は春の農作業に向けて雪解けを少しでも早めようと、融雪剤として炭の粉を撒いているという、春を迎える準備をしている北海道の風物詩です。黒色は太陽光を集めやすいので、一週間ほど早く雪が解けるそうです。その一週間が農作業にとっては、大きいのでしょうね。

寄り頼むこと

 聖書神学校の卒業式では、定年で学校の働きを退かれるM先生が、ユーモアも交えながら、真実なメッセージを語られました。

 私は不向きなことで神様に用いていただけたということは、神様が私に寄り頼むことを教えるためにしてくださったんだなあと、つくづく思っているのです。
 もしも私の得意な分野で神様が私を用いてくださっていたら、私は今ごろかなり鼻高々になっていたと思います。

 何ができるとか、できないとか、何が得意とか、駄目だとか、そういうことではなく、ただ主なる神に寄り頼むことを大切にしていきたい、卒業生と共に大きくうなずきました。そして校長がM先生に慰労の言葉を述べて花束を渡された時、会衆席からN先生が立ち上がりました。それを見て私も立ち上がって敬意を表する拍手をしました。海外生活も長かったN先生はこういう礼儀もわきまえておられるなあと思いましたが、それ以上にM先生に対する思いの表れでしょう。

▲ 聖書神学校の卒業式(2023年3月7日)

 TOPの画像は、津軽海峡を越えて青森か岩手に入ったあたりのものです。いつも思うことですが、どんなに曇っていても、雲の上には太陽が輝いています。雲と空の間が何とも美しいのです。卒業生と握手を交わしながら、エールと祝福の言葉を語りました。卒業生の歩むこれからの道にも、たとえ暗雲が立ち込めるような時も、雲の上にはいつも太陽が輝いていることを見つめていければと思うものです。

今日も主の恵みと慈しみが、追いかけてくる1日でありますように。

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