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【TECHBLOG】データを有効活用するために重要な“データ分析基盤”とは?

はじめまして。C&R社の中澤です。

突然ですが、皆さんは日々の業務の中で、収集したデータを有効活用できていますでしょうか?

現代のビジネス環境において、データは企業の発展に欠かせない重要な資産となっています。
この重要な資産であるデータを、効果的に収集、整理、分析するためには、この過程を一貫してサポートする“データ分析基盤”が必要になります。

本記事では、データ分析基盤の基本的な概念、構築におけるポイントについてご説明します。

※本記事で紹介するデータ分析基盤の概念は、データマネジメントにおける考え方の一例となります。


1.“データ分析基盤”とは

皆さんは、「データ分析基盤とは何か?」と質問されたときにどんな事柄を思い浮かべますか?

データ管理/分析に携わっていない人であれば名称の通り「データ分析に使用するシステム」と答えたり、逆にデータ管理/分析に携わっている人であれば「BigQuery」や「DWH」などの具体的なツール名や用語が思い浮かぶのではないでしょうか。

“データ分析基盤”とは、膨大なデータを蓄積・加工し、データを分析するまでの過程を一貫して可能にするための土台を指します。

具体的に、
 ①データを集める
 ②データを貯める
 ③データを加工する
 ④可視化/分析する

という4つの過程を一貫して可能にするのがデータ分析基盤となります。

各過程では様々なツールを使用することになるのですが、実際に使用するツールは、プロジェクトの予算や扱うデータ量、既存システムとの相性などによって左右される部分になります。
したがって、一概に「この過程では、このツールを使用する」と断言することはできませんが、データ分析基盤は基本的にこの4つの過程を網羅している必要があります。

データ分析基盤とは

この過程を理解する上で、データ管理/分析に携わっていない人には聞きなじみのない用語がいくつか含まれていたと思います。
それがデータレイクデータウェアハウス(DWH)データマートです。

これらはデータ基盤の分類であり、それぞれ違った役割を担っています。
この3つのデータ基盤の役割を正しく理解し、適切に運用することが、データ分析基盤を構築する上で重要なポイントになります。
それぞれの役割の違いは以下の通りです。

データ基盤の分類

2.なぜ“データ分析基盤”を構築するのか

ここまでデータ分析基盤とは何かを説明してきましたが、そもそもなぜデータ分析基盤を構築する必要があるのでしょうか?

それはずばりデータを効率的かつ効果的に活用するためです。

データを効率的かつ効果的に活用するといっても、具体的にどのように活用していくのかイメージしにくいかと思います。
そこで、データを効率的かつ効果的に活用するメリットについてご説明します。

■データ分析基盤を構築するメリット

データ分析基盤を構築することのメリットとして、以下の3点が挙げられます。

 ①誰でもデータを活用できる環境の整備
   専門知識のない人でもデータへのアクセスやデータ利用が可能
     →属人化されないデータ環境の構築
 ②データの一元管理による分析の質やスピードの向上
   データの正確性を担保し、スピーディで多面的な分析が可能
 ③データ収集からデータ可視化までの自動化
   データ分析をより効率的に進めることが可能

これらのメリットは、多大なデータを扱う現代のビジネス環境において非常に重要な要素であり、データを利活用してより企業を発展させることに寄与します。

データ分析基盤を構築する理由/メリット

3.“データ分析基盤”を構築するためのポイント

次に、データ分析基盤を実際に構築する際のポイントについて説明します。

①誰でも目的のデータを簡単に利用できるか

データ分析基盤は、誰でも分析したいデータや活用したいデータにアクセスでき、データに基づいた業務ができる環境を構築することが大切です。
したがって、専門知識がなくても直観的に利用可能なユーザーインターフェース(UI)充実した運用/サポートを整備する必要があります。

②非構造化データを扱うことができるか

非構造化データとは、メールや音声データ、PDFファイルなどの構造化定義されていない、様々な形式で保存されているデータを指します。
こういった非構造化データは、データ単体で意味を持ち、使用用途が異なるため、データ分析が困難とされていました。
しかし、データ分析基盤では、非構造化データを収集/加工し、構造化定義することでデータ分析を可能にしています。
したがって、分析に使用したい非構造化データが扱えるかどうかに注意して構築を進めることが大切です。

③一貫性のあるシステムとなっているか

データ分析基盤を構築する際に、各システムを別々に設計/導入していくと、システム同士の連携ができず、データのサイロ化(孤立化)を招いてしまいます。
このリスクを最小限に抑えるために、設計から構築までを一気通貫にできるかどうかが大切になります。

④自社に適した機能や環境であるか

ここでの自社に適して機能や環境の基準として、既存のシステムとの連携可否はもちろんのこと、今後扱うデータが増えた際の拡張性があるかオンプロミス型とクラウド型のどちらの環境が適しているかが大切になります。
例えば、自社内で開発して社内ネットワークでの運用を想定している場合はオンプレミス型、開発や運用などを低コストで負担を軽減させたい場合はクラウド型、といったように自社の予算や状況に合わせた環境を選択することが大切です。

データ分析基盤を構築する4つのポイント

4.まとめ

本記事では、データ分析基盤の基本的な概念、構築におけるポイントについて説明してきました。

繰り返しになってしまいますが、データ分析基盤はデータを効率的かつ効果的に活用するために必要になってきます。
デジタル化が進む現代のビジネス環境において、データは重要な資産となり、データをどれだけ利活用できるかどうかが、企業の発展のカギになっていくと考えられます。

この機会に自社のデータ分析環境を見直し、適切なデータ分析基盤を構築できているかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。

また、C&R社ではデータ分析基盤構築の支援サービスを提供しております。
もしご興味・ご相談等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

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