上海アンズ
これは私が約10年前に中国は江蘇省の某工業都市で働いていた時の話です。当時の上司と奥さんとの揉め事に巻き込まれた話。
修羅場へと向かう車中で、オジサン友達社長には簡単に事情を説明しておいた。以前のFAX事件とか、電話事件とか。 「ほう!エライ目に遭ったね!」 驚くオジサン社長。 ちょっと… なんで楽しそうなの? ^^;; 同乗の台湾人は我々が今から何をしようとしているか知る由もないので色んな事を話しかけてきて、その度に説明を止めて通訳介した会話。会話が終われば、また説明と。そんな意味では説明するに丁度良い1時間半でした。 さて!見慣れた街並みにさしかかり。 いよいよ!竹山宅へ向かい
何が離婚の理由なんだろ…(考)… カニ脚と格闘するのも飽きて他の料理をチマチマ食べながら考えてみた。 普通、離婚の理由と言えば… 1) 性格の不一致 ・・・とか。でも、もう結婚して20年は経ってるよ?子供も大きいしさ~ 今更?若い頃なら分かるけどさ~、今更だよねぇ… 2) 完全に冷めた 旦那が何年も中国に行っちゃって年に何回しか帰って来ない。普段から電話も、あまりしない。(スマホがない2004年)大体職場でも気が利かないし。きっと家でもそう…なのかな?奥さんは
私が食べに行ったカニとは所謂「上海蟹」。でも実は上海が産地ではないのです。有名な産地は上海近郊の江蘇省の昆山市巴城鎮にある陽澄湖です。中国では「大閘蟹(タージャーシエ)」と呼ばれており「上海蟹」と言っても通じないのでご注意を・・。 私は江蘇に勤務していたので、毎年秋になると色々なお呼ばれで上海蟹を頂き、その内、1回か2回は、陽澄湖まで食しに行く事が恒例になっていました。でも、あれって小さいので脚の身はあんまり食べる所ないんですよね。ミソ以外は食べにくい。なので私にと
前回で何とか上司の愛人疑惑が晴れた私。 あ~良かった。 大変印象深かったですが、時間が経つに連れ、中国で発生する数え切れないトラブルの中の一つとなり、その内「そう言えば、あんな事あったな~」とランクダウンして行きました。 ところで。 仲を疑われた私と竹山さんでしたが、実際は、どのようだったのでしょうか? 一言で言えば「水と油」でした。 <立場> 竹山さん:家庭があり生活がかかっている。本社との人間関係に気を使いながら生真面目に仕事をする。
携帯が鳴ってる… 「通知不可」 国際電話、また奥さんか~~~? …無視する? 切ってしまう? …余計に怪しまれるか?(汗) でも、もしかしたら勘違いに気付いた謝りの電話かも? …(考)… どっちにしろ何もないんだし、逃げる理由がない。ちゃんと話しよう! 「…もしもし」 「あ、もしもし?竹山の家内ですけど。」 声が硬い。謝りの電話じゃない… 「…はい」 「私ね、やっぱりハッキリさせておこうと思って」 「何を~…でしょう?(汗)」 「竹山の事に決まって
出張で上海を訪れる時には地下鉄を利用するが、2号線の駅に「石門一路」という駅がある。 「下一站,石门一路(次の駅は、石門一路)」 という地下鉄のアナウンスを聞く度に、眼前に浮かんでくる風景がある。 ******* 1995年の春。 私は上海に留学していた。 当時の上海は1992年の鄧小平氏の「南巡講話」を受けて重要発展地域になっていた。街中はあちこちが施工中で、雨後のタケノコのように大きなビルが次々に出現していた。東方明珠テレビ塔も完成したばかり
「私、竹山と離婚しますから」 奥さんは、もう一度言った。 …どうするよ、これ(汗)… 会った事もない上司の奥さんから、夜中にいきなり電話があり「離婚する」と宣言され、 どう対応すべきか…?? 1) 「そうですか…」と相槌を打つ。 ⇒ 他人事みたい。(まあ正に他人事なのだが) 2) 「え~!!!リコ~ン??@@」と驚く。 ⇒ のも面白がってるみたい(--;; 3) 「そんな事言わないで下さいよ~(慌)」と止める。 ⇒ 言えるほど相手の事を知らないし、
私は2002-2005年まで中国は江蘇省の某市で働いていたのですが、その頃、毎日毎日、これでもかと言うくらい、仕事でもプライベートでも色んなハプニングに巻き込まれていました。 振り返れば面白いんですが、 当時はもう大変!た~いへん(苦笑) ネタは沢山あるので少しずつ紹介していこうと思いますが。 今回は当時の日本人上司と、その奥さんの話です。 気の弱い上司と、その反対の性格の奥様。 御夫婦のイザコザに何故か私も巻き込まれ、 あ~なって、こ~なって(^^;; もし
初対面の中国人から必ず聞かれる凹む質問がある。 彼らは先ず「あんた、どこの人?」と出身を確認し、ある程度会話が進んだ後、極めて自然に、当然の如く“ある質問” を出してくる。 その “ある質問” を受けた私は『また来た』と少し憂鬱な思いになる。 そして今まで何回となく繰り返した同じ回答を私がすると、中国人達は、ほんの一瞬、0.5秒くらいの沈黙の後 1)「おお!それは自由でいいね!」と明るく対応する時もあるし 2)「・・・何故?」と真顔で聞いてくる時もある。 その”ある質
前回は20年も前の大昔の話を書いたが、今回はつい最近の話だ。 え~日付は2016年2月29日、寧波と言う街で。 その日、郊外の会社を訪問する為に車を呼んでおいた。 メータータクシーではない、いわゆる白タクだ。 メータータクシーは中国では手っ取り早く稼ぐ手段だ。 故に運転手も特にマナー教育を受けていない人が多い。 愛想は悪いし、運転は乱暴だし、車は汚いし 乗車拒否する事もあるし、ロクな事がない。 この街のメータータクシーも今回、短距離で何度か乗ったが サスペンションが効い
私は何故か、よく中国人から友達になろうと言われる。 いや私は別に美人でも金持ちでも何でもない、ただの小柄な女性である。 シチュエーションは、こうだ。 上海の小汚い食堂で一人で食事をしていると、 母と息子の親子連れが近くの席に座る。 私の食べているのが美味しそうなのか、声をかけてくる。 「ねえ、あなた何、注文したの?」 「ん?これは***よ」 「ふ~ん。ねえあなた、どこの人?※」 「え・・・日本」 ※中国人は大体、出身を聞きます。話題作りの一つ。同郷なら盛り上がるし、 違
初めまして、上海アンズと申します。 中国人と関わって25年以上・・・早かったな。 私は生まれも育ちも国籍も日本で、中国とは全く縁がなかったのですが 進学時に将来の事を考えて、使用人口の多い中国語を勉強していれば 何かの役に立つかもね、と軽い気持ちで中国学科を選択したのです。 最初は学校で中国語を勉強する事で中国人の先生と出会って、 交換留学生の台湾人と交流して、中国へバックパッカーに行って、 留学して、駐在勤務して・・・自分で貿易の仕事を始めて現在に至る。 TVや報道で