集団主義・個人主義の例 日本の非公式ミーティング<6次元モデル⑨>
これまで、ホフステード6次元モデルについて説明してきました。
各次元スコアの違いによって、どのようなことが起こるのか、事例を紹介していきます。
集団主義・個人主義とは、内集団の利害と個人の利害のどちらが優先される社会かです。
次元の詳細はこちらをご覧ください。
日本の非公式ミーティング
ホフステード6次元モデルから見る、個人主義と権力主義
日本は世界的に見ると個人主義と集団主義のスコアはほぼ真ん中です。しかし、もっとも個人主義スコアの高いアメリカと比べると、集団主義の傾向が高いといえるでしょう。
例に挙げた「面子」は集団主義を語るキーワードのひとつです。
個人主義の高い国では、議論を戦わせてよりよいアイデアを見つけ出すことは当たり前ですが、日本では公の場で議論することは上司の面子を失わせるリスクがあるものとなります。
集団主義的な国は、自然にディスカッションが生まれることはなく、日本よりさらに集団主義の高い国では、集団の一員えある自分が集団の許可なしに発言すべきではないという自制が働きます。
対立を避けるために、相手の意図を推し量ることを大切にするため、間接的なコミュニケーションが主流になります。これが、「非公式ミーティング」の開催の理由といえるでしょう。
ホフステードの6次元モデルについてもっと詳しく知りたい方は、『多文化世界 違いを学び未来への道を探る [原書第3版]』G.ホフステード/G.J.ホフステード/M.ミンコフ 著 岩井八郎/岩井紀子 翻訳、『経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法』宮森千嘉子/宮林隆吉 著 をご覧ください。
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