外資系企業の世界が違う雰囲気と特徴。実際に働いてみて分かったこと
外資系企業とは、言葉のとおりですが、外国資本の会社のことです。
明確な定義はありませんが、外国法人や、外国人が一定程度以上の出資をする日本の企業のことです。
今回は、私が実際に外資系企業と日系企業で働いてみて、大きく違うと感じたことについて書いていきたいと思います。
外資系企業の雰囲気って、どんな感じ?
外資系企業は、日系企業とは何もかもが違うという印象を受けました。
まず、社内の雰囲気として、人間関係がわりとドライだという印象です。
これはいい意味で、無駄な付き合いがない、働きやすい環境とも受け取れます。
基本的にフラットな関係性なので、日系企業の年功序列とは違って実力主義な分、上司と部下だからといった理由はそれほど関係ない傾向にあります。
個人成果主義とはいえ、チームで仕事をする場合もあるので、チームワークやコミュニケーション能力は非常に重視されます。
社内でクラブ活動等がおこなわれている会社もありますし、部署の垣根を越えて、イベントに参加できる機会もあります。
また、社内で仕事の愚痴ばかりを言い合うような無駄な飲み会がないという部分も大きいです。
全くない訳ではありませんが、飲み会が苦手な人間にとって、わざわざ断る理由を考える必要もありません。
その分、非常に有意義なプライベートな時間を過ごすことができます。
勿論、仲が良い人とは、仕事の垣根を越えてプライベートで仲良くなることも可能です。
ワーク・ライフ・バランスの確立
仕事のオン・オフがしっかりとしているので、上司がまだ帰らないからといった理由でダラダラ残業をするような慣習がありません。
海外のように、長期休暇を取って、旅行するのも当たり前です。
中には、在宅で仕事をする人がいたり、家族との時間を大切にしている傾向があると思います。
仕事でパフォーマンスを発揮していれば、細かいことはいちいち言われることもありません。
最低限のマナーは有りますが、日本特有の本音と建前という考え方・文化が存在しないので、非常に働きやすい環境ではあると思います。
職場環境の違い
大きい会社ほどグローバルで物事が進んでいるので、仕事をするうえで規模が違うといった特色があります。
プロジェクトが世界基準であるがゆえに、やりがいを感じることは大きいかもしれません。
会社の規模、職場環境にもよりますが、普段からテレビ会議・チャット等が頻繁に行われており、その際に英語で話すのは当たり前の光景です。
でも、完璧な英語を求められるというよりは、フレンドリーに接してくれる方も多く、コミュニケーション能力が求められる部分が大きいです。
給与面においても、社内で年収が1000万超えプレイヤーがいるのは、当たり前です。
外資系企業は、成果次第で、どこまでも稼げるため、給与が青天井とも言われています。
服装も、わりと自由なところが多いです。
勤務時間についても、フレックス制度を設けている会社が多いです。
海外とのやりとりが多くなってくると、時差との関係もあるため、朝は遅くに出勤しても問題なかったり、仕事がハードになってくると、逆に夜遅くまで会議に参加しなければならないという部分もあるとは思います。
しかし、満員電車の時間帯をずらして出勤できるという部分は大きいと思います。
特に都心部での、あの満員電車はストレス以外のなにものでもありません。
究極は、職場の近くに引っ越すことで、電車通勤する必要もないということかもしれませんが。
コロナ禍を気に、リモートワークも広がりました。
考え方の違い
なぜ、そうなのか?
非常に、ロジカルシンキング(論理的思考)を求められる傾向があると思います。
そして、どこの企業もそうかもしれませんが、結果として目に見えやすい数字を求められます。
外資系企業(特にIT業界)は、非常にスピード感があります。
決定権が海外にあるので、随時、海外からの承認が必要とされる場合はあります。
日本企業のように逐一、直属の上司や、部長、課長の判子を貰って……というような、果たして、この行為に意味はあるのか?と思えるようなステップを踏むこともありません。
許可の必要がないため、物事が決まる意思決定は非常に早いともいえます。
ただ、案件で決まりかけていたことが、時として覆ることもあります。
急に変更になることも多いので、それに振り回されて、大変だと感じる部分は出てくるかもしれません。
仕事をするうえで、突発的な出来事や変更が起きても柔軟に対応できるか。
その能力が問われることはあります。
他にも、会議自体は行われますが、日本のような無駄な会議がなかったりと、なにかと合理的に考えられている部分は大きいという印象を受けました。
キャリアアップが図れる
日本の企業のように、年功序列制度ではないので、年齢等は一切関係なく、できる人は評価されて、どんどん昇進していく成果主義なのが外資系企業のカラーです。
男女差別もないので、女性も活躍できるという部分は大きいですし、20代で管理職になるということも決して珍しくありません。
自分自身を成長させたいと思っているなら、ピッタリな働き方だと思います。
頻繁に人員が入れ替わる
終身雇用という概念がないため、いつクビが飛ぶか分からないと懸念される部分はあります。
それくらい、人員の入れ替わりが激しいです。
使えないと判断されれば、切り捨てられてしまうので、非常にシビアな世界だといえます。
しかし、ひとつの会社に長く勤めることこそが正義とされている日本とは違って、ステップアップしていくために転職していく人もいますし、転職が一概に悪いことだとは捉えられないという部分があるのも、特色のひとつです。
懸念される福利厚生
外資系企業で懸念されているのは、福利厚生といった面で、住宅手当や退職金がない。という部分です。
しかし、今どき、退職金が出ない会社なんて山ほどあります。
基本的に外資系企業の収入は水準が高いので、生活するうえで困るほどの問題にはならないと思います。
必要とされる英語力
勿論、英語力は求められると思いますが、会社によってはメールでの業務連絡がほとんどなところもあり、英文を理解さえしていれば業務に支障はないケースもあります。
そのため読解力が必要だったり、英語での文章による読み書きに抵抗、問題がなければ務まることも多いです。
分からなければ都度、検索して調べることも可能ですし、理解できない用語が飛び交うこともあったりしますが、周りに聞けば教えてくれます。
たとえ、ネイティブレベルの英語を話せなくても、人によっては、ある程度の英語が話せればオッケー!みたいな部分があり、海外の人たちって、わりと寛容な印象があります。
いくら英語を話せても、相手に伝わらなければ意味がないので、簡単な英語でもそれが相手に伝わるか、コミュニケーション能力が重視される部分は非常に大きいと感じます。
英語が話せなくても問題ない理由
私は英語なんて全く理解ができないし、話すこともできないのですが、私のように全く話せなくても問題のない場合もあります。
社内では、進捗状況を共有し合ったり、報告したりする際に外国とのやりとりをすることが多いといった感じで、その際に英語が必要となってくる訳です。
当たり前かもしれませんが、外国企業の日本にある会社だと、社外に出ると日本人のクライアントとやりとりすることも多いです。
英語を使う頻度は、その会社の規模による部分も大きいです。
勿論、英語を話すことができたら様々な人たちとコミュニケーションを取ることができるので、もっと世界が広がるのだろうなと思います。
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