パリパラリンピック観戦記⑤
パリパラリンピックが閉幕し、すでに2週間近く経ってしまいましたが無事に帰国しております。
車いすラグビーで金メダルを獲得した若山選手とは今日電話したら
『フランスで勾留されているのかと思った』
と言われておりますが無事です。
パリパラリンピックは大会全期間中、居れたわけでもないですし全ての競技を見れたわけではないですが2016年のリオデジャネイロパラリンピックと同じ位刺激的な5日間でしたので、記憶もできるだけホットなうちに残りの観戦記も記憶しておこうと思います。
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では参ります。
車いすバスケットボール地獄の決勝トーナメント
今回、最も試合観戦できたのがセーヌ川沿いにあるベルシーアリーナで行われた車いすバスケットボール。
オリンピックでは柔道の会場になった会場ですね。
車いすバスケットボールは前回大会の東京では参加国が男女それぞれ12チームでしたが今回から8チームと出場権利を獲得するのも過酷。
日本代表は男子はパリへの権利をアジアオセアニアゾーンで勝ち取れず、レペチャージ(プレーオフ)の権利もアジアオセアニアで4位となったため進出できずで今回のパラリンピック出場はありませんでした。
女子は4月に行われたレペチャージでオーストラリアを破り自力での出場枠を獲得。
女子の出場国はオランダ、中国、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、スペイン、日本です。
どこも強敵のトーナメントで地獄です。。。
今回の決勝トーナメントは8チーム全て進むのですが、日本チームは善戦するも勝利には及ばず3敗で決勝トーナメントへ。
決勝トーナメントはこんな感じです。
正直どこ入っても地獄だし、初戦で負けたらどのチームもメダルのチャンスは無くなりますが、初戦で優勝候補の一角中国(前回東京パラは準優勝)は今までもアジアオセアニア予選でも戦っているし、なんならアジアオセアニアでは前半まで勝っていたから全然チャンスあるなぁと思って応援にも熱が入ります。
この日も自転車通勤で会場へ向かいます。
少し休憩時間があってからいよいよ女子の決勝トーナメントです。
今回は純粋に応援でパリに来ているのですが、女子の代表はお仕事でもご一緒させていただいたことがある網本選手、清水選手、財満選手が代表で出場。もちろん代表メンバーの皆さん過去の代表の試合や、2022年の有明アリーナで行われたパラリンピック1周年記念イベントでもご一緒させていただいた事があるので応援にも熱が入ります。
基本的には試合は一人で観戦かな〜と思っていましたが、試合観戦初日から東京大会で車いすバスケットボール銀メダリストの豊島さんや、現地に視察できていた日本財団HEROsのメンバーさん、日本で親交のある皆さんともご一緒できて観戦ができています。
今回、観戦のバディはこの方。
元車いすバスケ日本代表のリンジー・アナベル選手です。
2020年の現役選手の時は一緒に学校講演や普及活動にも回った車いすバスケオーストラリア代表選手です。
去年も札幌で仕事一緒にしているし、その前の年は広島のCP3x3も来てくれているからもしかしたら国内の友人よりも会う機会多いかもしれません。
アナベルの解説付きで試合観戦しつつ、彼女は日本チームの応援でわざわざユニフォームまで持参。
試合応援しながら、日本語での応援ワードを教えるというよく分からないムードでの観戦になってしまいましたが観客席からしっかりエールは送りました。
結果は残念ながら12点差でトーナメント初戦敗退。。。
中国のコート5人は脳みそが一つなのかってくらい意思疎通ができているようなプレーでした。
うーん勉強になる。
欧米、ヨーロッパが強いと言われるこの種目で、アジア圏の代表が優勝争いに絡んでいるっていうのは、日本もまだまだやれるっていう希望もあるんじゃないかな〜と思って会場を後にしました。
試合後は選手とも会える機会がありましたがやっぱり悔しそうでした。
女子代表は翌日イギリスとの1戦ともう1試合順位決定戦の2試合です。
悔いが残らないように是非戦い抜いてもらいたいとエールを送って、この日は試合観戦終了しパリの散策へ行くことに。
突撃!グラフィティアートのアトリエへ
日が長いパリは21時まで明るいので昼過ぎからは散策。
ホテル近くに空いているのか閉まっているのかよく分からないアートのアトリエがあったのですが、この日はちょうど全身刺青のお姉ちゃんがいたので『入って見ていい?』と聞くと快くOKしてもらい展示している作品や作業中のアトリエも見せてもらいました。
先日、フェンスをジャンプして見ていた高架下のアートスポットは、どうやらこの人たちが管理していて、アーティストが作品を残す場所だったりフリーで入って作品を見ることができる場所みたい。
『作品は買えるの?』と尋ねると価格表も見せてくれたけど凄い値段。とてもじゃないけど今すぐ出せる値段ではないですが、アーティストが生活していけるようにサポートしているような印象を受けました。
なんかアーティストに優しい街なんですね。フランスは。
夜の車いすバスケットボールのチケットも持っていましたが、リセールもできずそのまま消化かなと思ったら現地で観戦していた日本人の方から譲ってほしいとご連絡をいただき待ち合わせてチケットお譲り。
戻ってきたチケット代で一人で大衆フレンチを楽しんでから無事帰宅。
フランス語ばっかりで全然メニュー分からないけど、一人で寂しくテラスで食事をしようとしているアジア人がかわいそうに思ってもらえたのかレストランの人がとても優しい。
(これは口コミで書いておこう。)
海外では一人で外食って珍しいのかな?
食事中にアナベルから『飯一緒に行こうよ』とお誘いを受けたけど、この日は疲れてたし翌日は最後の観戦なので早々に帰宅。パリもあと1日だけか。。。