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【NPO法人】文化財(遺物)保管における助成金申請の難しさ

こんにちは。文化財保管活用支援機構の中の人です。

前回に引き続き、文化財保管という事業での助成金申請について書いてみました。

私たちの組織は、毎年のように増え続ける発掘調査の遺物を整理・保管し、未来に引き継ぐために立ち上がりました。しかし、この活動に助成金を申請するたびにぶつかる大きな壁があります。それは、「私たちの活動が助成プログラムのカテゴリにうまく当てはまらない」という問題です。

文化財の整理・保管活動は、まだ民間で行っているところはなく、決して目立たない地味な仕事かもしれません。でも、それは未来への貴重な財産を守る重要な役割です。本来ならば、社会的に価値ある「シーシャルジャスティス」の一環といえるはずです。しかし、助成金プログラムの多くは「文化・芸術」や「文化財の補修」などに重点を置いており、私たちのように「整理・保管」を中心にしている団体が受けられる支援がほとんどありません。

たまにマスコミに取り上げてもらえても、まだこの社会問題が解決される兆しは見えません。助成金の対象から外れ続けている現状に、私たちの焦りは募るばかりです。活動資金が限られていると、未来のために保管すべき遺物の整理が進まず、大切な文化財が失われるリスクも高まります。

このような状況を解決するために、私たちはもっと多くの人にこの問題を知ってもらい、支援の枠組みが拡がるようにしていきたいと願っています。文化財の整理と保管も社会的に重要な役割であり、未来の世代への贈り物なのです。ぜひこの問題に関心を持っていただけると嬉しいです。

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