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旅先の風景、コンビニの存在感

旅行の醍醐味とは、その土地ならではの風景や文化に触れることである。しかし、ふと目に入る現代の象徴、例えば自宅近くにもあるコンビニのような光景が現れると、途端にその特別感が薄れてしまう。旅先に期待するのは、どこか懐かしい日本の風景だ。例えば、田んぼが広がる中にポツンと立つ古民家や、細い小道に並ぶ木造の商店街。そんな風景に心を委ねたいのだ。

しかし、いざ現地に着いてみると、そこに当たり前のように存在するコンビニの看板が目に飛び込んでくる。明るすぎる照明や人工的な建物が、周囲の景観と調和せず、旅の感動をほんの少し損なう。もちろん、コンビニの存在が悪いわけではない。実際、便利であるし、旅の途中で立ち寄ることで助けられることも多い。しかし、旅の特別感を求めているときには、その見慣れた光景が一抹の寂しさを与えるのだ。

懐かしい日本の風景を期待して旅に出るのは、過去への憧憬であり、心の原風景に触れたいという願望でもある。山間に点在する赤いポストや、静かに流れる川沿いに立つ古い橋。それらの景色が、コンビニの看板に覆われてしまうことに、時代の流れを感じずにはいられない。

そんなとき、心の中で思うのは、景観保護という考え方の大切さである。旅先の地域独自の文化や景観が、現代の便利さに飲み込まれるのは避けたいものだ。自分自身がその土地を尊重し、訪れる際にはその文化を守る意識を持つべきだろう。それが、旅人としての責任の一端ではないだろうか。

今日の旅は、期待していた古き良き風景に少しだけ届かなかった。しかし、その中で感じた違和感が、これからの旅の見方を少し変えるのかもしれない。次回は、もっと地元の風情を大切にしている場所を探してみたい。

#旅行の醍醐味 #現代と伝統 #景観を守る旅

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