なぜappleは中国市場やサプライチェーンから離れようとしないのか!
Appleのティム・クックが、なぜ中国市場やサプライチェーンから離れようとしないのか、最近特に気になる。これについて考えると、いくつかの理由が浮かぶが、Appleユーザーとしては正直なところ、不満が募る。
まず、Appleが中国に深く依存している背景には、巨大な消費市場があることが挙げられる。中国には10億人以上の人口が存在し、彼らの中には購買力の高い中間層や富裕層が多い。iPhoneやMac、iPadといった製品は高価であるが、それでも人気があるのは、ブランドの強さと中国人消費者の間でのApple製品のステータス性ゆえだろう。ティム・クックが中国市場を重要視するのはビジネス上当然の判断である。
また、Appleの製品製造において中国の役割は非常に大きい。iPhoneの多くの部品は中国で製造され、組み立ても行われる。Foxconnをはじめとする中国の製造パートナーは、Apple製品の生産を効率的かつ大量に行う能力を持つ。これを他国で完全に置き換えることは容易ではない。安定した品質とコスト管理を維持するためには、中国との関係を続けざるを得ないのが現状である。
しかし、Appleユーザーとしては、この現状がいつまでも続くことに疑問を感じる。中国政府の政策や監視体制の影響で、Appleがプライバシーや情報の自由といった理念を妥協しているのではないか、という懸念があるからだ。たとえば、中国のアプリストアでは、政府の要請に応じて特定のアプリが削除されることがある。このような動きは、自由や人権を重視するAppleの公式スタンスと矛盾しているように思える。
さらに、最近では地政学的な緊張が高まる中で、Appleの中国依存はリスクともなり得る。米中関係の悪化や貿易戦争が再燃すれば、Appleのビジネスに大きな影響を及ぼす可能性がある。これらのリスクを考えると、Appleがもっとサプライチェーンの多角化を進めるべきではないかと感じる。実際、インドやベトナムなどでの生産拡大が報じられてはいるが、中国への依存度を完全に下げるにはまだ時間がかかるだろう。
ユーザーとしては、Appleが中国から少し距離を置き、より多様な市場や製造拠点を活用する方向へ進んでほしいと願っている。Apple製品を愛用しているからこそ、こうした点での変化を期待せずにはいられない。#Appleユーザーの声 #地政学リスク #製造業 #サプライチェーン