時空の狭間に落ちた財布が、警察から届いたよ
先々週のことです、気づいたら財布が無くなっていました。
ショッピングモールに買い物に行って、いざ帰ろうと車に乗って、カバンの中をなんとなく見たら財布がありません。
(財布がない・・・)と思いつつも、黒くて小さめな財布のため、カバンの中のどこかにあるだろう、あるいは車の中に落ちているだろうと、ゴソゴソと探します。夜なのでやや手探り。
(やっぱりない)しばらくして、さーっと血の気が引きます。
「財布がない! 落としたかも!」と声に出します。声を出したからと言ってどうにかなるものではありません。
考えます。どこで落とした可能性が高いか。
最初に浮かんだのはコンビニです。
次に浮かんだのは車を停めた、市民運動場の横の道です。
きっとそのどちらかだと確信を持ちました。
とりあえず、コンビニに行き、店員さんに聞きましたが、届けられていません。
次に、市民運動場の横の道へ行きます。ヘッドライトをつけたまま車を停めて、道を探します。
ありません。
(何が入ってったっけ?)と財布の中身を想像します。
クレジットカードは入っていませんでしたが、お金と保険証、診察券、あとETCカード。
保険証とETCカードはやばいかも。
ここで、警察に行くことを思い立ちます。
車で10分かからないところに警察署があったので、向かいました。
事情を説明し、書類を書いて終了。
ここで、もしかしたら市民運動場からもう少し歩いたところに落としたかもと思い、もう一度市民運動場に戻りました。
車を停めて、通った道をスマホの灯りで照らしながらキョロキョロと歩きました。
残念ながら見つからず。。。
さて。
ここまで読んで、不思議に思った方がいるかもしれません。
どうしてショッピングモールで落としたと思わないのか。
そうですよね、直前のショッピングモールで落とした可能性もあるのに。
ここからが今日の本題。
タイトルにも書いた、時空の狭間の話です。
実は私は、落とし物をすごくするのです。
例えば、手袋とか、メガネとか、ペンとか、親しい人との思い出とか(最後のやつはダメ)。
こういう落とし物って、家の中だとしばらくして見つかりますし、車の中であれば、シートの下とかドアの隙間とかから見つかります。
見つからないのは、家と車以外。つまり道です。
そして、道で落とした落とし物はそこに現れた時空の狭間に吸い込まれるもの。
つまり二度と出会うことはありません。
これが長年落とし物を落とし続けてきた(言い方)私の結論です。
何を言っているのあなたは?と訝しむ読者のみなさまの表情が思い浮かびます。
でも私のメンタルモデルは強固です。
とにかく、この「落とし物を落とすのは道」という思い込みが、ショッピングモールで落とす可能性を頭の中から取り除いていたのです。
数日後、警察から財布が見つかったという連絡を受け、取りに行くと、
「ショッピングモールに落ちていたそうです」と言われました。
ああ、なんということだ。道で落として、時空の狭間に消えたんじゃないんだ(そこでがっかりするな)。
まあ、とにかく財布が見つかって良かったのですが、
「落とし物を落とすのは道」という考えを改める必要が出てしまい、
なんだかちょっと残念な気持ちになりました。
時空の狭間に落ちた手袋たちの記事はこちらをどうぞ。