吳汶芳のライブに行ってきた感想(楽曲制作過程について色々話されてたので保存用に)
司会の安娜李さんの質問が面白く非常难得的机会でしたね、またみんなが求めていることを実現してくれたりと台湾風のファンミーティングのような感じになり行ってよかったなと思いました。
ギターの難しいナンバーや、台湾の古い民謡曲に見られるような歌唱法など自由で独特な楽曲に挑む姿が垣間見える。それぞれの楽曲の歌詞から彼女が経験してきた過去、歩んできた道のりで手にしたもの、これからの彼女についてなどが紐解けるので見ていきましょう(個人的解釈を含みます)。情報量が不足しているところに関してはKKBOXのアルバム紹介文を引用させていただきます。
https://www.kkbox.com/tw/tc/album/GmVbGpNkte5pBzbXFm
①黑夜之後(暗い夜が明けて)
暗闇:歌手活動を始めた頃はプロの歌手として自信がない状態、もがいても頑張っても誰にも発見されないような暗闇の中で、自分を自由に表現ができなかった。
→夜明け、黎明:少しずつ一歩ずつ前に進むことで認められ始め自由に表現する勇気も出てきた。ゆったりした開幕と、開放感のある曲調でこのアルバムの一曲目、そして新しい自分を表現するのにあたって非常に幕開けにふさわしい一曲となっている。(以下インタビューで聞き取れた中国語、このようなニュアンスでお話されていたと思います。録音していたわけではないので間違いあれば訂正お願いします。:我当歌手之后,不管多努力,有一种没有被发现的感觉。不能够或者没有勇气表现独立自由的自己,或者说几乎没有机会。但是,孤独的综合火起来之后,逐渐受到了关注,而一步一步踏实得走音乐之路,最近才有勇气自由地表现出自己。)
②精神賠償
最近話題の壞特 ?teが加わったこの曲
コロナ禍でマスクをつけていて息が切れる、そんな息苦しい日々の蓄積の中で、みんなで一緒に「喘口氣」と声を合わせて歌える明るいナンバー。「息をつきたい(我想喘口气)」というのは思い切り息を吐きだす時間もなく、ゆっくりできてないからかな?
台湾プラスもよかったですね~、みんなで一緒に歌えるようにと前もって歌ってフレーズを共有されていたのもあってか盛り上がりました。ステージでのライブと個室でのライブ、また違う良さがありましたね。それにしても彼女の现场表演里太高了
③你是我平行時空的巧遇(パラレルワールドでの出会い)
これまではアコギ一筋だったが、エレキギターを始めることになり、SNSで日系ブラジル人(Mateus Asato)のエレキギターの動画を見て、一目惚れ。そんな人になりたい、そしてそんな彼のように観客も一目惚れしてほしいと作った曲。その人に送った曲でもある。とにかくカッコイイ。
这是送给一位我迷上的日系巴西人的电吉他手的歌曲。啊?,你有喜欢的人啊??!!(这句确实很难翻译hhh)
我一直以来弹吉他,从来没有在观众面前弹过电吉他。最近突然想开始弹电吉他,于是开始弹电吉他。那时候在SNS上搜索弹电吉他的视频。在这个网络发达的时代,在Youtube上有很多高手的视频是吧,我偶尔看到日系巴西人的视频,而我迷上他的技术与音乐。其实我说这首歌是送给他的,但是更进一步说,我也想(像我迷上他一样)你们听完这首歌之后更迷上我,更喜欢我。
④人間遊戯Offline
歌词;斷線的人間遊戲 換來喘一口氣 連結都暫停 時間還給自己 先斷線這場人間遊戲 就互不打擾 你好我好就好
オンライン:常に人との距離が近い、または勝手にアクセスされ体が全く休まらない状態。人とのかかわりが増えるほど、予定は増えパンク寸前に。
↓
オフライン:外界と自分をシャットダウン、予定もすべて断ち切ることで(外界の人間との相互作用を「人間ゲーム」とここでは言っている)、一息付けるようになる。
⑤ディータオ(悪口(猪头「豬頭」)、クソっ)
「豬頭」という意味で悪口で使われている台湾語(「豬頭」的台語諧音、D逃)、台湾製日本語(占領期頃の日本語教育過程で生まれたミックス言語)では「頭コンクリ」という言葉が同義語になるらしい。職場でよく遭遇する理不尽に対しておかしいでしょと皮肉って描いた歌。仕事での面倒事、理不尽に対しての文句をうまいこと躱してこそ「生存法則」を身に着けることができる、実際働いてないのにこんなに共感することができる詩を書けるのはすごいですね。具体的には、同僚だけど年上の同僚、上司だけど年が下の上司にたまる苛立ちを書いているとインタビューではおっしゃってたような。とにかくカッコイイ曲調ですね。
⑥火金姑 フェーギンゴー(蛍)
台湾語で螢火蟲、ほたるのこと
民謠小品的風格
蛍の光が自分の前を照らすときの光になる、ファンにとっての自分、保護色やお守りの柄の話も。蛍は最近の若い人は見たことないよねーという話になりましたが、現場にいたのは大叔が多くみんな見たことがあったようですね。本人はというと二三年前に初めて見たそう。
厳しい環境、現代社会の中で私達は生き残ることを求めたり、もがきながら出口を探している。常に生き残るために、意識しながら(ときには無意識の中で)、呼吸したり、思考したり、耳を立て音を聞き逃さないようにしたり、走ったり、隠れたりしながら闘っている。その中で触れてきた、見てきたものというものは外界の情報であり、時には自己を縛り付けるものでもあった。自分探しの旅の中で、そういった情報との折り合い方を身につけ、自分にとって大切なものとはなにか、自分とはどんな存在でまたファンとは私にとってどんな存在なのかをこの曲で歌っているのでは。
「站在舞台上的人看似充滿光芒,看似給人力量,可是身為表演者的我,台下那片黑暗裡的小小光點才是支撐著我的動力。(観客から見たら、ステージの上にいる私はキラキラ光り輝いているように見えるかもしれないが、パフォーマーの私からすると、ステージの下の暗闇の中で小さい光りながらも一生懸命暖かく応援してくれる観客こそが私を光り続けさせる原動力になっている)」「活動開始,就有人在台下等我、為我歡呼鼓掌,活動結束總有人溫柔的目送我離開,這些舉動都是我的歌迷朋友展現對我的愛的方式。」
⑦悲觀主義者(ペシミスト)
⑧我沒錯(私は間違ってない)
Vast& Hazyこギタリスト林易祺がプロデュースの一員に
Intro的吉他弹得太帅
友達の境界線を超えてしまった相手、それに対して失うのが怖いからと受け入れる必要もないし、自分の決定は間違っておらず誰にも阻害する権利はない。また、曖昧に返事をするのは結局自分のためであり、たとえ失うことになっても直接伝えるべきであるという、結構強めの歌詞になっている。やけん、軽く私を好きにならんでくれとサビで締めくくっている。
⑨生存法則
せいぞんほうそうって発音してたので日本語は少し不安だったが、でも歌の方での発音は問題なかった。日本語も3ヶ月練習したそうだが、時間の関係で台湾プラスでは披露できず、でもそれと人生だからと達観した態度でした、これはアルバムのコンセプト音楽への態度とも合っていて素晴らしいなと。
ここで保護色、お守り、自分の確立など、アルバムの表面の不思議な模様はなにかあったときに自分を見失わないようにするための色と模様だそう。暗闇の中でも光る効果があるのは、曲ともぴったり。
メモして覚えてたことだけつらーっと書き綴ってみましたが、もう前のことなのであまり覚えてないところも、、、
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