KAISHI「LIVE FOREVER」全曲解説
福岡出身で現在は東京を拠点に活動するラッパー、KAISHIがリリースしたEP「LIVE FOREVER」のプレスリリース文章を担当しました。各種配信サイトで聴ける・ダウンロードできます。
新鋭ラッパーのKAISHIは8月24日(水)、自身初のEP「LIVE FOREVER」をリリースする。
KAISHIは福岡出身で現在は東京を拠点に活動するラッパー。少年院への服役など壮絶な生い立ちがストレートに反映されたリリックを、エモーショナルに歌い上げるようなメロディアスなフロウで聴かせるアーティストだ。福岡で活動するラッパーのPEAVISの作品への参加を経て、2021年には1stアルバム「ALL 15 WELL」をリリース。その後はKMプロデュースの「FATHER」、今年リリースの「TOKYO」とシングルの発表を重ねてきた。
今回のEPは、「人間が暗闇に包まれたトンネルの中から出口の光に向かっていく模様」をコンセプトにした5曲入りの作品。「FATHER」をプロデュースしたKMとの再合体となる「Live Forever」のようなアグレッシヴなものや、ラストを飾る穏やかで前向きな「光」のようなメロウな感性を覗かせたものなどを収録したドラマティックな一枚となっている。
EPのミックスとマスタリングはVersion StudioのJun Nishikawaが担当。アートワークはKAISHI自身が手掛けた。
1. Live Forever (Prod. by KM)
2. Tigar Eye
3. This Is My Life
4. Take It Easy
5. 光
全曲解説します。
1. Live Forever
KM制作のハードなトラップ。
凶悪な低音とドラマティックなシンセが効いたビートで、堂々と歌い上げるようなラップを聴かせる良曲です。ドラムの音色選びなどに緻密なこだわりを感じさせるビートと、粗い良さもあるラップのコンビネーションが強力。
2. Tigar Eye
ちょっとクラウドラップっぽい匂いのする曲。
美しい女声ヴォーカルを配してタイトなドラムを合わせたビートは、トラップとは異なるタイプの魅力があります。しかし、メロディアスでエモーショナルなラップはそこに見事に寄り添っています。
R&B的な要素のあるメロウ路線。
透明感のあるピアノとダーティな808が印象的なビートが、真摯なラップの良さを引き出した好曲です。優しい歌心が沁みます。
4. Take It Easy
重厚なシンセを使ったトラップ系の曲。
ドラムは控えめで若干ソフトな感触のビートです。気持ち良さそうに歌い上げるラップとも好相性。
5. 光
美しいピアノと軽めの808が効いたエモーショナルな曲。
KAISHIのメロディアスで真っすぐなラップが、R&B的なニュアンスもある優しく繊細なビートで光る佳曲です。感情を表現する力が圧巻です。
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