脱兎「Itsu no manika no Ima wo」全曲解説
岡山のラッパーの脱兎がリリースしたEP「Itsu no manika no Ima wo」のプレスリリース文章を担当しました。各種配信サイトで聴ける・ダウンロードできます。
岡山を拠点に活動するラッパーの脱兎は4月18日(木)、新たなEP「Itsu no manika no Ima wo」をリリースする。
コーヒーショップ「EMPIRE COFFEE ROASTERS」の店長としての顔も持つ脱兎は、生活をストレートに反映した飾らないリリックを力強いフロウで聴かせるラッパー。地元レーベルのTHE WEST CLASSIC RECORDSに所属し、これまでにジャズやソウルなどをサンプリングしたオーガニックな質感のサウンドの作品を多く発表している。昨年にはEP「IN DA HOUSE」のほか、シングル「BBS (B-BOY SESSION)」をリリース。そのほかにも符和のシングル「アソビ」への参加や岡山でのイベント主催、今作にも収録された「ぬくもり」のMV公開など精力的に活動を行っている。
今回リリースするEPは、脱兎がラップを始めて10年目の節目にあたることから、「いつの間にかの今」をコンセプトにしたもの。メロウで穏やかな路線でまとめたサウンドで、ラッパーとしての活動や生活を歌った作品となっている。プロデュースには静岡のビートメイカーのyamabequoのほか、「BBS (B-BOY SESSION)」を手掛けたKAZ-SHIT、「IN DA HOUSE」にも参加していたkakasiが参加。客演には岡山のラップグループ、サイコロで活動する甘葉を迎えている。
ミックスはyamabequo、マスタリングはToru Matsushitaが担当。アートワークはNotorious084が制作した。
1. Stay Alive (Prod. by yamabequo)
2. Loop (feat. 甘葉) (Prod. by yamabequo)
3. ぬくもり (Prod. by KAZ-SHIT)
4. ジンセイワ (Remix)
5. これでいいのだ (Prod. by yamabequo)
6. 今残したいもの (Prod. by kakasi)
全曲解説します。
1. Stay Alive
ギターやピアノを使ったエモーショナルな曲。
ドラムはタイトでベースは太く、繊細なだけではない魅力があります。脱兎の力強いラップとも好相性。
ジャジーヒップホップ系の穏やかな曲。
派手すぎない暖かいビートで、脱兎のリラックスしたラップと甘葉のフリーキーなラップが絡む曲です。全く違うスタイルの二人ならではの良さ。
3. ぬくもり
優しいメロウ路線。
柔らかなエレピやホーンをループしたビートで、ストレートなリリックをラップした曲です。フックでは三連フロウを使用。
ポジティヴなムードの曲。
逆再生を用いた明るくエモーショナルなビートで、堅実なラップを聴かせる曲です。ストレートなリリックがすんなり入ってきます。
5. これでいいのだ
ジャジーヒップホップ系のメロウ曲。
優しい鍵盤のフレーズとローファイなドラムが効いたビートに、抑え気味のラップを乗せていく曲です。ベースの太さもちょうどいいバランス。
6. 今残したいもの
うにょうにょしたウワモノが印象的な曲。
漂うようなエレピがメロウネスを生み出し、ウッドベースが渋味をプラスしたジャジーな曲です。kakasiらしいビート。
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