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おすすめ旧譜アルバムVol. 72: Do Or Die「Headz or Tailz」

旧譜紹介Vol. 72です。

今回紹介するのは、シカゴのラップグループのDo Or Dieによる1998年のアルバム「Headz or Tailz」です。

旧譜紹介

Do Or Dieはシカゴ出身の3人のラッパー、AK、Belo Zero、N.A.R.D.によるグループです。

1990年代半ば頃に登場。1996年には1stアルバム「Picture This」、1998年には本作をリリースします。2000年代には2005年の「D.O.D.」など5枚の作品を残しますが、2010年代に入るとグループとしてのリリースはペースダウン。しかし現在も活動は続けており、2020年にはEP「The Pass-Out」をリリースしていました。

三人とも歌心のあるチョッパー・スタイルのラップが持ち味で、サウンド的にはRap-A-Lotに所属していたこともあるのか少しテキサスGっぽいファンキーな路線です。TwistaやCrucial ConflictといったシカゴG系の音楽性を聴かせます。

本作はテキサスやシカゴの流儀が詰まった妖しいものやメロウなもので、そのGなラップの魅力が堪能できる快作に仕上がっています。


3. Pimpology

Mr. Leeプロデュース。

テキサスマナーのイナタくメロウなビートで、Do Or Dieの高速ラップが楽しめる好曲です。ソウルフルな替え歌フックもばっちり。


5. Nobody's Home Feat. Johnny P & Danny Boy

The Legendary Traxster制作のメロウ。

心地良いエレピやセクシーなギターが印象的なビートで、4人目のメンバーことJohnny Pに加えDanny Boyまで歌を添えた悶絶級の曲です。本作のハイライトの一つ。


6. Still Po Pimpin' Feat. Johnny P & Twista

4人目と5人目が集結した名曲の続編。

プロデュースはもちろんThe Legendary Traxsterで、妖しいシカゴ流儀のメロウ曲に仕上がっています。全員の持ち味が噛み合った見事なコラボレーション。


8. Can I Feat. Beyond Content

穏やかな哀愁メロウ曲。

ピアノや遠くから聞こえてくるストリングス、スナップ音が効いた優しい曲です。男声シンガーの歌フックにオヤGの方はソファに泣き崩れるはず。


9. Choppin Up That Paper Feat. Val Young

Mike Deanプロデュース。

この頃のMike Deanらしいテキサス流儀のイナタいメロウ曲です。フックでは例の高音シンセも飛び出します。


11. Bustin Back Feat. Lil Chilla of the Snypas

The Legendary Traxsterが手掛けたハードな曲。

例の高音シンセやギターを不穏に鳴らし、手数の多いドラムや銃声を加えたシリアスな空気が漂う曲です。鬼気迫る高速ラップのGな魅力が出ています。


14. Caine House

ブーンバップ的な太いドラムを使った曲。

プロデュースはThe Legendary Traxsterで、Gなシンセを見事に骨太ドラムと合わせています。詰め込み系フックが強力。

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