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2024年おすすめ新譜アルバムVol. 63: Sisso & Maiko「Singeli Ya Maajabu」

新譜アルバム紹介Vol. 63です。

今回紹介するのは、タンザニアのプロデューサーのSissoとMaikoがリリースした「Singeli Ya Maajabu」です。

SissoとMaikoはタンザニア出身のプロデューサーで、Maikoはキーボーディストとしての顔も持ちます。

二人とも長いキャリアの持ち主で、2010年代前半から二人での活動を開始。音源は多く残されてはいませんが、Boiler RoomやNyege Nyege Festivalといったイベントに出演してきました。二人でのまとまった作品は今作が初となります。

Sissoは高速BPMで細かくシンセやパーカッションを鳴らすジャンル、シンゲリのアーティストです。打ち込みですが生々しい騒がしさのあるスタイルで、この二人のタッグではさらにキーボードの演奏も加わります。

今作は凄まじいテンションと速度で迫ってくる音の塊が、どこかユーモラスな雰囲気も纏ってくるユニークなインスト作品です。ループが肝の音楽ですがヒップホップとは全く異なるので、ヒップホップに慣れている方が聴くと衝撃を受けると思います。


1. Kivinje

ちょっとジューク的な匂いもする曲。

手数の多いパーカッションのループに、ちょっとコミカルなシンセが絡む好曲です。声ネタも良い味を出しています。


2. Kazi Ipo

ド派手なシンセで聴かせる曲。

ダークなシンセのループや声ネタなどに、若干ヒップホップっぽくも聴ける要素があります。全体的にはシンゲリマナーのハイテンションな仕上がり。


5. Kiboko

落ち着いたループが効いた曲。

この曲もループだけならヒップホップ的な匂いも嗅ぎ取れます。ドタバタなSEやドラム、声ネタの連打などが強烈。


8. Rusha

声ネタを多用したエネルギッシュな曲。

細かく刻んで叩きつけるような音作りで、そこに妙に明るいシンセが乗ってくる不思議な曲です。また、ヒップホップ好きなら聞き覚えのある声が入っています。


11. Njopeka

ギザギザとしたシンセが目立つ曲。

キックも控えめで、低音があまり鳴っていない音数の少ない曲です。ループ自体も比較的シンプル。

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