E.scene「HEAT」全曲解説
新潟のR&Bバンド、E.sceneのインタビューをMikikiで行いました。
今回のインタビューは、新作EP「HEAT」のリリースにあわせて行ったものです。作品はこちらから聴ける・ダウンロードできます。
E.sceneはヴォーカル、ベース、ドラムの三人組ですが打ち込みでエレピなどが入ってくるバンドです。初期はエレクトロニックな要素もありましたが、今作はかなりジャジーな印象。抑制の効いたヴォーカルとベース、ドラムのコンビネーションで聴かせるような作品に仕上がっています。DTMでの作曲を行っているのにグリッド感のようなものはそこまで強くない曲が多いことも気になるポイントで、インタビューでもそこについて話を聞きました。全曲解説します。
1. Shimmer
エレピが効いたメロウな曲。
力強さよりもクールさが際立つ抑え気味なヴォーカルも素晴らしいですが、動きのあるドラムやベースが強力な存在感を示しています。加工した声ネタなどDTMっぽい要素も。
2. Marble
ネオソウルというよりジャズ寄りの印象の曲。
細かく打つ繊細なドラムや隙間のある小気味良いベースが、穏やかなピアノに合わさったクールな曲です。繰り返すピアノのフレーズにRobert Glasperの影響が感じられます。
3. Highlight
とろけるようなエレピを使ったメロウなネオソウル。
この曲はグリッド感のあるグルーヴで、ヴォーカルの存在感が目立ちます。インタビューでも触れましたが、アウトロでの声ネタループ+ベースソロの流れにはヒップホップ感も。
4. Compass
Chris Dave関連作品あたりに通じるような曲。
ドラムの音色やループ感の面でヒップホップっぽい要素があり、それがメロウなエレピや艶のあるベースと溶け合い素晴らしい心地良さが生まれています。チョップしたようなドラムからドロップっぽく入るベースソロがハイライト。
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