時にはおめかしして、これからに触れてみる。
以前フランソワ・ピノーの事を少し書きましたが、今回はベルナール・アルノー。
アルノーさん、聞いたことある人は多いんじゃないかな。アルノー=LVMH= Louis Vuitton。そう、3大コングロマリットの一つで他を大きく引き離すLVMHのCEOです。つい最近では、ティファニーの買収がニュースになり。ちょっと前に壮絶なエルメスの買収(出来ず)騒動でニュースになり。税金対策でベルギー国籍を申請か?とニュース。何かとよく目にするアルノーさん、2021年世界長者番付 3位のお金持ち様様です。その、アルノーさん率いるLVMHによってデパートLa Samaritaine が生まれ変わったと言うので、お久しぶりにおめかしして行ってきました。
フランソワ・ピノー私設美術館「Bourse de Commerce - Pinault Collection」すぐの場所で、東京で言えば何となく池袋的なその地区。ファストファッションが並ぶその一角が様変わりしていました。この脇の道をよく通って仕事に行ってたんです。当時、いつ工事終わるのかな?と見上げていましたが、やっとお披露目。パリ滞在中行けてよかった。
なにせあのLVMHの手によって生み出されたデパート、いや既存のデパートの定義に入らない感じでした。これでもかのLVMHブランド目白押し。
LVMHの抱えるアルコールメーカーも、所々で手にすることができます。
もちろんラグジュアリーブランドは勿論でしたけど、若手デザイナーのブランドも入ってすぐのスペースにあり。初めて知ったりこれからの勢いを感じたり、とても楽しむことができました。
ミニマムを良しとする時代に重なったロックダウンによる生活様式の変化。私自身、居住空間に興味が移り、洋服で靴一つで自分を楽しむことをすっかり忘れていたような気がします。実用的でちょっとオシャレなまとまった洋服よりも、私こういうのが好きだったじゃないか!と、洗濯に苦労するような服(Sacaiとか)をあてて鏡に映る自分を見てハッと思い出し、久々ファッションを楽しめました。が…たび重なるロックダウンの影響か、デパートの方針か、自主的に変わったのか?やたらめったら店員さんたちが日本のように声をかけてくるのです。爽やかに聞いてきて、見ているだけと答えても立ちさらず。。。ホント買わないよ!。って、買えないよ!!と心の中で叫ぶのだけど、手にしたものの色違いだったりを見せてきたり。「見ているだけです。ありがとう(買えなくってごめんなさい)」をいうこと数回。なにがあったんだろう、どうしちゃったんだろう(苦笑)?
見回して見ると、お客さんの95%は私みたいな観光目的(うふふ。みんな館内の写真撮影で忙しい感じ。早く、コロナが終息して観光客が戻って来て活気が戻り。ファッションは楽しい!そんな空気になれればいいなー。
小話。私とLVMHとの小さな思い出。
最近はわかりませんが、数年ごとだったか?5月末の週末。LVMHが抱えるブランドがアトリエだったり建物を一般公開するときがありました。その時はフラ夫とパリ郊外にあるLouis Vuittonの工房に行ったのですが。そこは、トランクだったりの特別なものを作っている場所で、職人さんの作業工程を見せてもらえました。敷地内にはVuitton家がかつて住んでいた豪邸もあって、そこも見学付き。作業場で実際皮を触らせてもらったり、細部の金具まで見せてもらい。いやいや付き添ったフラ夫も、最後は感心しきりでした。あの工程、品質、職人の技、技術の継承。ラグジュアリーブランドの価値がよくわかりました。