臨床心理士試験の面接は社会人経験者に厳しいのか?
この記事が役に立ちそうな人:これから臨床心理士試験の面接を受ける社会人経験者の方
私が大学院生の頃、先生や院生の間でまことしやかに囁かれている噂がありました。それは「臨床心理士試験の面接は、社会人経験者(すでに他の仕事を経験してきた人)に厳しい」というものです。
実際はどうだったのでしょうか?自分が面接を受けた時のことを思い出しながら書いてみます。
社会人経験者は面接で突っ込まれる?
大学院生だった頃、
「社会人経験者は面接で細かく突っ込まれるから気をつけろ」
という話を耳にしました。
教員や看護師の資格を持つ先輩が、「なぜ臨床心理士に?そのままの仕事でよかったのでは?」と圧迫面接に近い扱いを受けたとか。
臨床心理士に限らず、試験が近づくとこうした噂が飛び交うのはよくあることです。
真偽のほどはわかりませんが、会社員から転職した身である私は、念のため対策をしていくことにしました。
事前にしていった対策
まず、自分が面接官になったつもりで、どんな質問を投げかけるかを考えてみました。
・心理職はそうたくさんは稼げないことを知っているか?
・知っているなら、なぜ安定した収入を捨ててまで心理の道へ進んだのか?
・なぜ退職したのか?
といった質問が頭に浮かびました。
さらに、「臨床心理士試験の面接は、臨床心理士として一生を賭ける覚悟があるかどうかを見ている」と聞いたことがあったので、それを踏まえて回答を考えました(といっても、嘘をついてもバレるでしょうから、考えを整理して伝わりやすいように話す練習をしただけですが)。
実際どうだったか
さて、結論からいえば、当日は圧迫面接ではありませんでした。面接官の先生は終始穏やかな、落ち着いた態度でいらっしゃいました。
ただ、やはり転職については聞かれました。
中には個人的な人生の選択について「他のやり方もあったのでは?」という指摘もあり、人によっては問い詰められたように感じたかもしれません(責めるような言い方ではありませんでしたが)。
質問や回答の詳細はここには書きませんが、「まあ、転職面接ならここを聞かれても不思議ではないだろう」と思うような内容でした。
しっかり準備していこう
受験者や試験官によって差異はあるでしょうが、少なくとも私の場合はこんな感じでした。
これから面接を受ける社会人経験者の方は、必ずしも圧迫面接を恐れる必要はないように思います。むしろ社会経験がある分、面接慣れという点では現役生より有利ともいえるかもしれません。
ただ、他のさまざまな面接を受ける時と同様に、想定質問への準備はしていくことをおすすめします。
素直にわかりやすく、そして謙虚に答えることが、合格への道筋となるでしょう。
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