【後編】バネ指解消法-カイロプラクティック-
< ばね指(弾発指)検査方法 >
指を曲げる動き(屈曲)は、指を曲げる屈筋腱が筋肉の収縮力を関節に伝えることによって行われています。
屈筋腱は指の付け根(手のひら)から指先まで、「腱鞘(けんしょう)」というトンネル(靭帯性腱鞘)の中を滑膜組織に包まれ滑らかに動いています。
腱鞘は、指を曲げた時に屈筋腱が骨から浮き上がってしまうのを防ぎ、力を有効に伝える滑車の役割を担っています。
ばね指は、この屈筋腱とトンネルの腱鞘との通過障害になります。
まず腱鞘の内側の滑膜が炎症を起こし、腫れることで屈筋腱が腱鞘の中を滑走しにくくなると指を曲げる動きが制限され痛みも生じます。
さらに、指の付け根にある腱鞘の入口が狭くなると、屈筋腱の太い部分がそこを通過しにくく引っかかるため、ばね(弾発)現象が起こります。
症状が悪化すると曲がったまま全く伸ばせなくなったり、伸びきったまま曲がらなくなることもあります!
< テキストサム損傷 >
スマートフォンやゲーム機で親指を使いすぎることで、手の甲に腫れや痛みが起こり、また親指を曲げたり広げたりすることで手首に痛みを生じます。 本来、親指のことをサム(Thumb)といいますが、近年、スマートフォンを持つ際に小指に負担をかけ続けると小指が歪んで変形してしまい痛みやしびれが生じることも総じて「テキストサム損傷」と呼んだりします。スマートフォンやゲーム機で親指を使いすぎることで、手の甲に腫れや痛みが起こり、また親指を曲げたり広げたりすることで手首に痛みを生じます。
インターセクション症候群(腱交差症候群)
代表的な手首の腱鞘炎といえば、「ドケルバン病」がありますが、ドケルバン病に似た症状でよく誤診を受ける「インターセクション症候群」というものがあります。インターセクション症候群の方がドケルバン病よりも若干上(肘側)に痛みを生じます。 インターセクション症候群は、表層にある長母指外転筋と短母指伸筋の腱が、深部の長・短橈側手根伸筋腱と交差する部分で炎症を起こすことが原因で別名「腱交差症候群」ともいいます。親指と手首をよく使う作業をする人に多くみられます。
デュプイトラン拘縮
手のひらから指にかけて硬結(こぶのようなもの)ができ、皮膚が引きつれて次第に伸ばしにくくなります。 手のひらの皮膚の下には手掌腱膜という膜があります。その手掌腱膜が線維化、肥厚、収縮することにより、指が徐々に曲がっていく病気です。 発症の原因はわかっておらず、50代以降の男性に多く、薬指、小指に好発し、ほかの指や足の裏にもできることがあります。
< ばね指・腱鞘炎をマッサージしてはダメ!? >
ばね指は、指の腱と腱鞘で摩擦が生じて炎症が起きることは説明しましたが、直接患部をマッサージすることで炎症を悪化させてしまい、痛みが強くなってしまう原因になるので、独自での飯田にでのむやみやたらなマッサージをするのはオススメしません。
患部以外の前腕部や指先をマッサージすることは血液循環での改善に繋がるため、回復の効果が見込めます◇
患部の見極めは必要ですが、セルフケアでいうなら、筋腹の屈筋をほぐすのがオススメです。
直接マッサージなどの刺激が入れられない、そんなばね指・腱鞘炎を自分で治す方法を覚えて予防・改善を意識していくことも大事です◇
< 当院でのカイロプラクティック施術 >
病院では行わない検査方法や、腕や手首に繋がる筋肉や神経の圧迫を検査した上で、包括的な判断をして、矯正や調整していきます◇
そして、その方の生活習慣に合った対処法をお伝えしていきます。
もし、カイロプラクティックでの施術で難しいと判断した場合(手術が必要など)には、病院でのどの検査を受けていくなど、当院とを並行しての対処法を提案させていただきます◇
痛みが続いてる方はお早めにセカンドオピニオンも視野に入れて検査していくことをオススメします!