44歳ウェブエンジニアの仕事について

この記事を書いてから3年。転職をして、状況が変わったので報告を兼ねて自身の働き方を紹介してみます。

フリーランスをする前は、受託開発会社におり、お客さんと会話をして、要件定義、外部デザイナーやエンジニアのマネジメント(という偉そうなものではない)、バックエンドの実装、インフラ設定をひとりでやっていました。

エンジニアは1人でしたが、もちろん会社には他に人もいるのでひとりでやらなくてはならないと思い込んで、追い込んでしまって、メンタルを崩して退社しました。

長らくひとりエンジニアでやってきたこともあり、自分の技術的キャリア的立ち位置が全くわからず、技術研鑽と立ち位置を確かめるためにフリーランスエンジニアとして働くことにして、冒頭の記事です。

そちらはサービス終了もあって、記事を書いた年に契約終了となったので、転職活動をすることに、やはり業務委託だとビジネスに関与することはなかなか難しかったので、ビジネスに関与できそうな正社員職を探していました。

42歳正社員エンジニアでの転職となると、キャリア、年齢的にある程度高いレベルを求められました。エンジニアということでやはり高い技術力を求められることが多く、フロントエンドバックエンドインフラなんでもできることを強みとしていて、逆に特化した部分がない自分にはかなり厳しい状況でした。

しかたなく業務委託の仕事を探して、現在の職場に出会います。非常に興味のある業種でしたので、他がある程度決まった段階での紹介でしたが、早めに動いていただいて、決めることができました。

しかし、前職に比べてもさらにビジネスからは遠く、外部の開発会社が中心で、そこからマネジメントを受けるので、受託開発感が強く、即退社を決断して、転職活動し、こちらも希望の会社に正社員として内定をいただいたタイミングで、現在の職場の社長、PMから社員として一緒にという話をいただいて、それほど関わっていない中で、一緒に働いた方から誘っていただけることが嬉しかったので、迷いましたが、残留して、社員になりました。

またひとりエンジニアという状況に戻ってしまったのですが、フリーランス時代に受けた刺激や身につけた知識によって、まあまあ自信を持ってやっていると思います。

外部開発会社に依存して、のびのびになっていたプロジェクトを閉じ、地に足をつけた開発を行えるように交渉して、採用にも参加して、小さいながらチームを作って、いろんな決定に口を出しながら働いています。

アプリケーションだけではなく最近はデータ周りの整備も降ってきて流石にいっぱいな感じはありますが、やりがいを持って取り組めていると感じています。

なんでもやらなくてはという個人へのプレッシャーは前と同じくありますが、今はチームで取り組んでいるという思いが強く、いい意味でプレッシャーを分散できています。

X(旧Twitter)上ではキラキラ強強したエンジニアばかり見えてしまって、そのギャップに苦しんだりもするかと思いますが、エンジニアを求めている素晴らしい会社は大きい会社ばかりではありません。

自分なりに自分らしくいられる場所が皆さんにも見つかるように応援しています📣


10/15 18:00 追記

具体的にどんな仕事をどんなふうにしているかも少し書こうと思いまして、追記します。

9周年を迎えるサービスで、CakePHP2というレガシーなフレームワークからNext.js + Rails + GCPというモダンな?スタックへのリプレイスをここ1年半ほど取り組んでいます。

技術選定はそれほど迷わなかったですが、採用面でも持続可能なスタックを選定したつもり。GCPを選定したのは好みの問題で、ドキュメントは圧倒的にGCPが読みやすいと思っている。知見はAWSの方がたくさん転がっていると思う。

当初半年ほどはフロントエンド専任の方がいて、私はバックエンドとインフラを担当。POがおり、ステークホルダーがレビューに入り、1週間スプリントで、イベントもしっかり行っており、比較的綺麗な形でのスクラム開発を行っていました。

フロントエンドエンジニアが退社されて、そこからはひとり。とにかくスピード重視で、機能を詰め込んでいたが、やはり停滞していたなと今思えば。フロントエンドの技術力がなく、いまいちピンとこない開発に手も止まりがちだった。

ただチームとしてはよく、プロダクトマネジメントの知見をいろいろ勉強して、それぞれがオーナーとなって施策をやれる時期もあった。

停滞気味とはいえ、それでも前へ前へと開発をしているうちにフロントエンドも手になじみだいぶまとまってきた。短時間ではあるが、業務委託さんを二人迎えられ、ようやく開発チームとしてスピード感が出せる状態に。

ただ社員エンジニアひとり、データ周りやリプレイス以外にも色々とやらなければならないことも増え、プロダクトオーナーと2人ではきちんとしたスクラム開発を回すこともできず、悶々とはしている。

誰かお助けー。


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