とある話を聞いてベロシティは毒にも薬にもなるなと思った話
先日こちらのツイートを見て確かにと思っていたところ会社で見積もりやベロシティについての話になったので記録する。
昨年春頃はちゃんとしたスクラムをしていて、見積もりを利用したベロシティはある時点まではとても有効に思えたけど、とある時点ではプレッシャーとなるものだなと感じた。
ある時点とはベロシティを測り始めて、上げ止まりした時
最初はベロシティがわからず見積もりをして数周するとだんだん自分達の限界というかベロシティが見えてくる。そこまではベロシティが上がってくるし、自分達がどのくらいできるのかわかってもうちょっと余っているからこのタスクくらいはできそうみたいな話もできた。
ただそこからあとはそのベロシティを目指して詰め込むような、逆に緊張感を生むようなものになってしまった。毎週毎週その数字を目指し、クリアしては次クリアしては次と毎週そのベロシティをこなさなきゃいけないのは結構辛いと感じてきた。緊急ではないが重要なこともやりづらかった。
それからしばらくは人数が減ってとにかく実装できたものからリリースという形なので見積もりやきちんとリファインメントする時間を設けずに進んできて、直近ではまた人が増えてしっかりしたスクラムをまたやるかという話になって、冒頭のツイートを思い出したというわけです。
今感じるのは、ベロシティを守ることに固執してしまうことがあったり、可能なベロシティまで詰め込んでしまったりと、測ってもいいけど、それが目的じゃないように扱わないと毒にもなりそうという負の部分が強いです。
測ってよさそうなタイミングは育成やチーム立ち上げ期、ベロシティが安定するまでかなと思います。ただ一回測ってしまうとその数字を追ってしまうというのはあるので、ベロシティではなくて、プロダクトに貢献する指標に変えていけるのがよさそうだと感じました。