![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170629658/rectangle_large_type_2_dba73ea18da9ff526f6b1d8a7e0eb555.png?width=1200)
東京から大阪まで
独身の時は年に数回大阪まで行っていました。
過去形になってしまうのが悲しいのですが、目的は2つ。
一つは「探偵!ナイトスクープ」をリアルタイムで視聴すること。
もう一つは生で上方漫才を見ること。
両方とも今では東京に住んでいても動画配信サイトや吉本興業の常打ち寄席が新宿にもあったりしますので現地に行く必要は薄れていますが、以前はいずれも大阪までいかないとできなかったこと。
その話はまた機会があれば書くこととして、大阪まで最初は新幹線で往復していました。
しかし、だんだんと飽きてくる。しかも、鉄道だけでなく公共交通機関に乗ることは嫌いじゃないとくれば、新幹線往復では飽き足らずその過程を楽しもうという気持ちがムクムクと頭をもたげてくるのは時間の問題。
帰りは時間の関係で新幹線を使うとしても、往路は新幹線でも各駅停車のこだまを使ってみたり東海道線の普通電車で東京を朝早くに立って夕方に大阪に着く行程を組んで。夜行バスで早朝に大阪に着く。極めつけは名古屋から関西本線で加太峠越えをして大阪に行くということまでしていました。
どうやっても時間の差はありこそすれ大阪には着ける。
新幹線で二地点を最短で結ぶより面白い。まさに道中という言葉がぴったり。
道中、どのような経路を辿っても目的地がしっかりしていれば時間がかかってもちゃんと着くことができる。
それは生きていくうえでも同じこと。
次に自分がどうなりたいか見据えていれば多少の回り道でもちゃんとなりたい自分になることができる。
限りある時間、回り道を時間の無駄ととるか、あるいは得難い経験をしたと思うかは人それぞれ。
その評価は、きっと人生を終わる時までできないと思います。
自分も回り道をしてきましたが、得難い経験をした部分もあればそうでない部分もある、評価はまだまだ先になりそうです。