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#045【絵本】キツネ 命はめぐる

今日もほっこり絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



はじめに

いつも楽しい文章で本のレビューをされているコボシさんの絵本選書で知ったこの本。
読んでみたいと思ったら図書館にありましたので、借りてきました。



今日の絵本


『キツネ 命はめぐる』

イザベル・トーマス 文
ダニエル・イグヌス 絵
青山 南 訳
発行所 化学同人(2021年)



感じたこと

絵本も色んなタイプがありますよね。
この絵本は科学えほんに分類されるのかな?ほんわかあったかい気持ちになれるストーリーの絵本ではなくて、野生の親子のキツネがどんなふうに生きて、どんなふうにその命がめぐっていくのかを、自然のなか色々な動植物と共に描かれる自然や循環についてを教えてくれる絵本です。

以前の読書記録『おばあちゃんのにわ』でも感じたことですが、私たちが知らない見えないところで確かにあらゆるものが循環している。そういう知識は持っていたとしても、日常で意識して生きている大人は少ないかもしれません。

でもこうやって絵を通して子どもたちに自然界のサイクルを伝える絵本は、一緒に読む大人たちにも気づきの深い絵本となると思います。

絵本の最後にある死んだらどうなるのでしょう?の解説ページは、死や命について子どもたちに分かりやすく書かれています。
今読んだばかりの母キツネの死は悲しいだけのことじゃないということを子どもたちは納得できると思います。そしてそれが他の動物や、植物、私たち人間にもあてはまるということに気づいていけるように、大人がちょっとだけサポートしてあげるといいなと思います^^

死は、ひとつの命のおわりではありません。
もっともっとたくさんの命のはじまりでもあるのです。

『キツネ 命はめぐる』解説ページより


命の循環だけではなく、人間の身体、お金、仕事、人間関係色々な場面で循環という言葉は使われますが、基本はここなんでしょうね。

読んだ子どもたちの心に、情報だけではない自然の真理を刻んでくれるようなステキな絵本でした。




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