#026【絵本】ペレのあたらしいふく
今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。
まずは一言
またまた古いですが読んでみたかった絵本です。
『ピーターラビットのおはなし』のビアトリクス・ポターに匹敵すると言われたスウェーデンの絵本作家さんの作品です。
今日の絵本
エルサ・ベスコフ さく・え
おのでらゆりこ やく
発行所 福音館書店(1976年)
感想
オススメですが、実は内容知らずに読みました(笑)
水色でやわらかいタッチの表紙で読んでみたいと思いましたが、中身の絵も素晴らしく、当時のスウェーデンの暮らしぶりを垣間見ることが出来てとても豊かでステキな絵本!
そしてストーリーも素晴らしい。
お国柄でしょうか?
この絵本に出てくる大人たちは、子どもだからと甘やかすことなく一人の人として、働くことを教えてくれます。
主人公のペレは10才くらいの男の子かな?
自分の子羊をもち、自分で世話をする。
長くなった羊の毛で、短くなった自分の上着を作ることを考えます。
おばあちゃん達はペレのお願いを快く引き受けてくれるけれど、その代わりにペレにお手伝いをさせます。
ペンキ屋や仕立て屋のおじさん達でさえ、
代金を支払えないペレに
働いてその対価を得られることを教えるのです。
子どもたちがこれから生きていく上で、
とても大切なことを教えてくれていると思いました。
お金はどんなものにも交換できる便利なツールですが、
お金を得るために働くという社会構造が成り立っている今、
お金に囚われ左右されて生きている人が殆どです(私含め(-_-;))
でもこの絵本からは、働く意味をきづかされます。
それはお金のためだけにするものではなく、生活のためややりたいことのための営み。自分が出来ることでその対価を得られること。それが本来の仕事ですよね~。
いやむしろ仕事という言葉が、違うのかもしれません。
その出来る事が誰かのためになることなら、またそこに喜びが生じます。
物々交換、スキル交換。
こんな風にビジネス的ではない仕事で社会が成り立つといいのに。
子どもたちにももちろん良い絵本ですが、
いま一度大人たちにも!やっぱりオススメな絵本でした(´▽`*)