#093【絵本】ちいさな木
今日はほっこり絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。
今日の絵本
『ちいさな木』
作/角野 栄子
絵/佐竹 美保
発行所/偕成社(2023年)
この絵本のテーマは・・・
著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、
【勇気、自由、尊重】
私が感じた事
先日おおきな木というタイトルの絵本を読んだばかりだったので、正反対のタイトルだったこの絵本を図書館で目に留めました。
小さいまま何年もそこに生えていた一本の木:キッコのお話。
表紙からバージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』を思わせるタッチで、中の絵も色はちいさい木の葉っぱの緑色一色。あとはモノクロ。
最後の方のページ、解放感あふれる鮮やかな芝生の色が印象的でした。
家出した犬のゴッチのこの言葉が自由へのキーワード。
無理だと思っていたのは自分自身だと気づき、岩のイワオと沼のイッテキも自分の好きな所を探す旅に加わります。
沼が移動?!魚も一緒に?!
ちょっとオモシロイ発想と楽しい絵も見どころ。
自分を知ることって、自分以外の誰かがいて初めて気づけたりします。
自分とは違うポイントに惹かれていたり、自分だったらそうは思わないなってことを感じていたり。みんな一緒じゃないところがオモシロイし、それでいい。自分がしっくりと納得するところって自分だけじゃ分からないよなぁと、この絵本を読んであらためて感じました。
好きな場所も好きな事も、必ずしもみんな一緒ではないことが当たり前。
別れはちょっぴり寂しいけれど、仕方ない。
相手の気持ち、相手の幸せを尊重することの大切さを伝えてくれる絵本でした。