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#090【絵本】おおきな木
今日はしっとり絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。
今日の絵本
『おおきな木』
さく・え/シェル・シルヴァスタイン
やく /ほんだ きんいちろう
発行所/篠崎書林(1976年)
この絵本のテーマは・・・
著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私なりに感じたこの本のテーマは、
【無償の愛】
私が感じた事
村上春樹さんの訳で興味を持ち去年手に取って読んだ絵本。その時も、その木の少年に対する深い愛を感じました。
今回読んだ作品は、STU@ほんのかんそうさんのコメント欄で知った、本田錦一郎さん訳の絵本です。
ストーリーは同じなので感じるのはやはり無償の愛なのですが、文章ってこんな感じだったかな??ぽつりぽつりと言葉を綴ってある感じ。
村上氏訳は、YouTubeに読み聞かせされている方がおられたので、そちらを視聴すると…違いが分かりました!
村上氏訳では、
「木はしあわせになりました。」と訳されているところが、
ほんだ氏訳は、
きは それで うれしかった。
村上氏訳では丁寧な言い方(ですます調)で書かれている部分が多く読みやすいものの、ほんだ氏訳の方は、「ぼうや」や、「おゆき(行きなさい)」「おたべ(食べなさい)」など少し年代を感じさせますが、その分語りかける言葉に少年に対する親しみが感じられます。
私はほんだ氏訳の方がスキ^^うれしかったっていいね。
この絵本の原題は、The Giving Tree『与える木』です。
本書にはあとがきが3ページほどあり、『愛するということ』の著者エーリッヒ・フロムの言葉「愛とは第一に与えることであって、受けることではない」も載っています。
「与える」とはなにか。なにかを断念することか、奪われることか、あるいは喪失することか、いやそうではないとフロムは言う。「与える」ことは人間の能力の最高の表現なのであり、「与える」という行為においてこそ、人は自分の生命の力や富や喜びを経験することになる、と考える。
私もフロムの著書は以前読んだことがありますが、なるほど犠牲ではない与える愛をこの絵本の木はまさに体現していると思いました。
作者のシルヴァスタインもフロムの影響を受けていただろうことにも納得させられますし、あとがきからも、この木の深い愛と喜びを更に感じる事が出来ました(*´ー`*)
村上春樹氏の訳
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