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#027【絵本】八郎

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

こちらも読んでみたかった絵本。
『モチモチの木』コンビ、
斎藤隆介さんと滝平二郎さんの作品です。


今日の絵本

『八郎』

斎藤隆介 作
滝平二郎 画
発行所 福音館書店(1967年)



感想

またうっかり笑、涙してしまう絵本でした。

むかしな、秋田のくにに、八郎|≪はちろう≫て山男がすんでいたっけもの。八郎はな、山男だっけから、せぇがたあいして高かったけもの。んだ、ちょうどあら、あのかしの木な、あのぐらいもあったべせ。

『八郎』より

こんな風に方言で綴られた物語。
絵は、白黒の版画で力強く描かれています。
線太で迫力があり主人公の八郎、男前!!

秋田に所縁がなく方言もあまり聞く機会がないので、
ちょっと読みにくかったのですが、
なんとも切なくその優しさに心打たれるお話でした。

ネットで調べてみるとありました『八郎潟』と『寒風山』。
実際にこの物語が言われなのかどうかは分かりませんでしたが(?_?)
「おら、さみぃ」といって泣いていた山が本当に寒風山で、海に入ったままの八郎が八郎潟だったらと想像したら、おもしろいです。

でも人生半ばになっても全然知らなかった場所がたくさんあり、
その土地にはその土地の言い伝えや物語があるんだなぁと改めて感じました。

わかったあ!
おらが、なしていままで、おっきくおっきく なりたかったか!

おらは、こうして おっきく おっきくなって、
こうして、みんなのためになりたかったなだ、 んでねが、わらしこ!

『八郎』より

自分の使命みたいなものにきづいた八郎。
そしてそれを受け入れ全うした八郎。
そこには深くてやさしい愛がありました。

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