【物語】ヘンゼルとグレーテル ”No.6”Hansel & Gretel
私の好きなインナーチャイルドカードは【おとぎ話のタロット】とも言われている、物語をベースにしたカードです。
昔読んだことのある懐かしい童話や、意外と知らなかった物語もあったりして、カードへの理解も深まるかと、それにまつわる物語を読んで感想を記録しています(^^)/
今日のカード
大アルカナ6番、タロットカードでは恋人たちのカード。
インナーチャイルドカードでは、グリム童話ヘンゼルとグレーテルと紐づいています。
読んだ物語は?
①『ヘンゼルとグレーテル』
文/グリム童話より
絵/スーザン・ジェファーズ
訳/大庭みな子
発行所:ほるぷ出版(1983年)
②『ヘンゼルとグレーテル』
ワンダ・ガアグ: 再話
佐々木 マキ : やく・絵
発行所:福音館書店(1993年)
読んで感じたこと
有名なお話だけに①②の絵本共、ストーリー展開はほとんど同じ。
ただ私が子供の頃に見聞きした簡単な展開だけでなく、
より詳しい内容もありました。(私が忘れているだけかも笑)
世の中全体がひどく厳しい時だったこと
おかしの家からの魔女の呼びかけにグレーテルが歌ってこたえること
魔女の目が悪くて赤いこと
白い鳩が助けてくれること
白鳥が池を渡してくれること
宝石をもちかえってめでたしめでたしのこと
①の絵本は、絵がとても繊細で素敵。
この童話に深く魅せられた画家さんが、自分なりの解釈を加え描かれているそうです。ヘンゼルとグレーテルはもちろん、森や動物たちが丁寧に描かれていて、うっとりしました。
②の絵は、絵本作家の佐々木マキさん。
①とは対照的に個性的で明るい雰囲気です。
なんと魔女のあごには、かたそうな毛がはえている!
「ふかいしわにおおわれた顔は、捨てられてしなびたナシのよう」(笑)言葉どおりの描写でした。
物語とカードの関係(私の考察含む)
童話では兄妹設定なのになんで恋人のカードに?と思うかもしれませんが、インナーチャイルドカードでの意味には統合があります。
タロットカードではその名の通り恋人たちが描かれていて、男女が結ばれるという意味合いに陥りがちですが、結ばれるという意味では自分の中の男性性と女性性の合一とも言えます。
どういうことかというと…自分の中に男性らしいグイグイな積極性もあったり、女性らしいほわっと包み込むような受容性もあると思うのですが、その二つの側面がバランスをとって自分の中にあることを受け入れるということかなと思います。
童話に話を戻しまして。
森に二人を捨てに行くという親たちの計画を聞いて、
グレーテルは、怖さと悲しさで布団に入ってなくばかり。ヘンゼルは、グレーテルが悲しまないように策を練り安心させます。
ワガママともいえる自分の感情をそのままに出すグレーテルの意識は女性性。対して、そのわがままを何とか叶えてあげたいと思うヘンゼルの意識もまた男性性だと最近は捉えられるようになりました。
小屋に閉じ込めて毎日食べ頃に太ったかを確認にくる目の悪い魔女に、腕の代わりに落ちていた細い骨を格子から出すヘンゼル。グレーテルは機転を利かせて火のたぎる大釜に魔女を押し込み焼いてしまうのは、誰もが知っている所。
お互いに相手を思いやり、それが行動となるのが基本の愛のカタチ。
その状態が自分のなかにつくられていることが、このカードのテーマやエネルギーなんだなと、今回絵本を読んで実感しました。
自分の中で二つの側面がバランスよくあって互いの力が発揮される時、物事はスムーズに動くのかもしれませんね。
そして、次の段階に進める~^^