Vtuberのオタク6年目の私が、Vtuberが伸びるために心がけるべきと思っていることまとめ


はじめに


この記事は鋭意追記中です。

初めまして。Vtuberのオタクを6年ほど続けているものです。
企業勢から個人勢まで様々なVtuberを見てきましたが、やはり「伸びるため、数字を獲得するために心がけたほうが良いこと」というものは存在します。そんなアレコレを書きなぐってみようかなーと思い立ったので書いてみます。

※この記事で書いてある内容はすべて私の主観であり、特定のVtuberの方をけなしたり、活動を否定する意図は一切ございません。共有拡散等自由にしていただいて構いませんが、この記事を特定の個人への批判のために使用するのはやめてくださるようお願いします。

「歌ってみた」関連

・デビュー後初歌ってみたは特に選曲に気を遣う

初歌ってみたは「Vtuberの活動の方向性」を決めると言っても過言ではありません。
なぜなら活動開始直後、初見のリスナーが放送やXを見てチャンネルにたどり着き、動画欄を開けば初歌ってみたを最初に目にすることになるでしょう。そこで例えば「ファンサ/mona(CV:夏川椎菜)」があればアイドル売りをするVtuberだと思われるだろうし、「神っぽいな feat.初音ミク/ピノキオピー」があればシスター系Vtuber、あるいはボカロを中心にアンセムどころを沢山歌う歌系Vtuberだと思われるでしょう。
初歌ってみた動画はいわば自己紹介の意味を持つため、「自分のキャラに合わせた選曲」をすること(例:吸血鬼Vtuberが「ヴァンパイア feat. 初音ミク-DECO*27」を歌う)や、または「始まりの意味を持つ歌(例:StaRt/Mrs. GREEN APPLE)を選曲」することの二つが、無難に良い選択肢と言えます。
(活動開始とほぼ同時に歌ってみたを投稿する場合を想定しているため、例えば「活動開始して3か月経ってから投稿した初歌ってみた」に関してはこの限りではないと思います。それでも選曲に気を遣った方が良いことには変わりありませんが)

※なお、上記の「ファンサ」および「神っぽいな」を初歌ってみたに選ぶことはとても良い行為だとは言えません。理由は下記の通り

ファンサ-歌詞を読むとこの曲は「アンチもいるがそんな私についてきてくれる、応援してくれるファンへの感謝、恩返し」を伝えるための曲であることが分かります。初歌ってみたを上げるような時期に熱心なアンチがいる場合はそもそも活動内容や態度に問題があると思われるし、この時期は「ついてきてくれて」よりも「出会ってくれて」感謝の方が適切です。
逆に言えば、歌詞の内容から"活動○周年の節目で"や、"ライブにおける選曲として"選ぶ場合はファンサという曲はこの上ない選曲です。もっとも、あまりに多くのVtuberが動画やライブでこの曲を擦りまくった今、ファンサという曲をきっかけに伸びることは修羅の道と言わざるを得ないでしょうけども。

神っぽいな-今更書くまでもないがこの曲は「ネットやコンテンツを何も考えず消費する現代人への皮肉」を歌った曲です。
活動歴のないデビューしたてのVtuberがこの曲を歌って心に響きますか?という話ですよね。
世間を皮肉ることを中心に活動していく系Vtuberの方なら初歌ってみたに選んだらいいんじゃないですかね。そうでないのであれば、ただ「人気の曲だからとりあえず」で歌ったというレッテルが張られることを覚悟した方がいいでしょう。まあ正直この曲は旬を過ぎてはいるので、今この曲を流行りと思って歌うならば情報収集のアンテナにも問題があるでしょうが。

・歌ってみたのMVはできるだけ原曲MVに寄せる

この業界は「他者へのリスペクトがある」ことが何よりも好印象を得られます。歌ってみた動画において最もリスペクトするべきはもちろん原曲です。原曲へのリスペクトを示すには、「クレジットの表記漏れ、誤字を絶対にしないこと」「MVを原曲に寄せること」が肝要です。前者は当然の事なので一旦置いておきます(後述します)。後者のようにMVを寄せることで、「原曲のMVの演出まで好きでこだわって寄せているんだな」と思ってもらえて、普段の視聴者だけでなく、「原曲が好きで歌ってみたを練り歩いてそこから新しく見に来てくれた」という視聴者にも良い印象を持ってもらいやすいです。
しかしわざわざ寄せてこだわった演出、せっかくなら多数の視聴者に気づいてもらいたいですよね。あわよくば動画のコメント欄で「○:〇〇 ここ原曲と同じ演出で鳥肌立った」とかいうタイムスタンプを作ってもらいたいですよね。そんな原曲リスペクトを視聴者に気づいてもらうためにはどうすればよいか。大事なのは「MVの構図や、エフェクトが特徴的な歌を進んで選曲する」ことです。例えばいよわさんのきゅうくらりんなどは最高にわかりやすく特徴的なMVですよね。きゅうくらりんの伸びている歌ってみた一覧を見ても、サムネを原曲と同じ構図にしている動画がほとんどで、そうでなくとも大抵の動画は少なくとも絵柄は寄せてあります。MV、ひいてはサムネを原曲に寄せることのメリットはもう一つあり、「ぱっと見で何の曲かわかってもらいやすい」事も挙げられます。たまたまおすすめ欄に流れてきた動画、何をきっかけで再生するのかと聞かれればサムネイルです。ぱっと見できゅうくらりんだと分かってもらえれば、少なくとも原曲が好きな人からは興味を持ってもらいやすくなるでしょう。

・「この曲は何人で、どういう性別の組み合わせで歌うべきか」を歌う前に一度は考える

めちゃくちゃ極端な例を出すと、「チューリングラブ feat.Sou / ナナヲアカリ」(男女二人組で歌う恋の歌)を「男三人組で無理やりパート分けして歌っている」動画があったとします。「原曲聞いたことある?歌詞ちゃんと読んだか?」となりますよね。
これも要約すると「歌詞の意味を読み取って適切な配役、人数で歌え、原曲へのリスペクトを持て」になります。

また、きちんと歌詞は読み取って問題ない人数で歌っているとしても、「その曲をその人数で歌っちゃうのはもったいなくない?」という事例が存在します。
例えば「Blessing feat. VOCALOIDS (Collaboration)」、一人で1周年記念に歌っても歌詞の意味的に何の問題もないですが、せっかく同期が居るなら一緒に歌った方がよくない?一人で消費しちゃうのはもったいないです。
(ちなみに筆者は、Blessingは歌詞の意味をちゃんと読み取っているならば、周年、百歩譲って誕生日以外で歌ってみたを上げるのはありえないと思っています)

・季節、イベントに合わせた選曲はマジで大事

季節は特に夏冬、次点で、イベントはハロウィン、クリスマス、バレンタイン、卒業などが最たる例です。
季節感や大きなイベントを大事にしている、つまり「視聴者と同じ時を生きている」ことを大事にしているというアピールのためにも、逆張りをせずおとなしく時期に合わせた選曲をするべきです。また、有名どころの曲は歌ってみたをプレイリストにまとめてくれる人がいたり、「歌ってみたを片っ端から巡回している」勢も存在するので、そういう波には乗れるだけ乗っておいた方が良いです。数字のないうちは「人に見つけてもらう、とりあえず見てもらうこと」が何よりも重要なので。
どうしても有名どころを歌いたくないという逆張りさんは、同じイベントの曲でも特に「懐メロ」に目を向けるのがおすすめです。他と選曲が被らないようにしつつ、年齢層が高めのファンの獲得も狙いやすいですよ。(例:クリスマスに「いつかのメリークリスマス/B’z」を選曲するなど)

逆にイベントごとがないタイミングに上げる歌ってみたで何を選曲するか、という部分では存分に個性を出していきましょう。

・秋~冬にかけて「チル、夜の散歩のための曲」を投稿できると再生が回る

見出しの通りで、理由は「そういう時期だから」です。
夏が暑すぎて外に出る機会が減っている分、秋からの涼しくなってくる時期にかけて散歩をする人が増えているそうです。そういう層が散歩しながら聴く音楽は確かな需要があります。
チルとか夜の散歩っていってもどんな曲だよ、と思った人は「twinkle night feat.somunia - nyankobrq & yaca」とか「水星都市計画/R Sound Design feat. 熊野ぽえみ-Urban planning of Mercury feat. POEMI」とかを聴いてみてください。納得してもらえると思います。(ただおすすめしたかっただけ)(熊野ぽえみ生き返れ)

・「歌ってみた」が活動のメインのVtuberであるなら、アンセムとかそうじゃないとかは気にせず数を投稿する

歌ってみたがメインの活動の場合、「安定した再生数を獲得する」ことも大事ですが、伸びるためには「選曲、ボーカル、MVなどすべてがうまくかみ合って、自分の動画の中でも超伸びた動画が1本できる」ことが本当に大切です。これができると、「自己紹介で使える大きな武器」が一つできることになり、その後の活動も軌道に乗りやすいです。
では様々な要因がかみ合った動画を作り出すためにはどうすればよいか。「数打つこと」これが全てです。流行りの曲、そうでない曲、どれが自分に合っているのか、どの方向性の自分が求められているのか、といった分析をするためにもデータ数が必要になります。分析、データ集め中にたまたまかみ合ってバズることもあるかもしれません。
一度軌道にさえ乗ってしまえば最初に言った「安定した再生数を獲得する」ことも達成しやすくなるでしょう。

※アンセム…定番、代表的な曲のこと

・「歌ってみた」が活動の中心でないVtuberであるなら、メッセージ性を重視し、自分に合う曲を丁寧に選ぶ

歌ってみたが活動の中心でないVtuberの場合、機会が少ない分一回の歌ってみたに対するファンの期待はどうしても高くなります。この場合は「選曲に込めるメッセージ性」「キャラ付けに合わせた選曲」といった要素がより重視されるため、選曲がより大事になります。
「ファンに何を伝えるのか」「どういう姿を見せたいのか」「自分はどういうVtuberなのか」といったことを意識しながら、自分の歌声のよさが一番出る曲を模索していきましょう。
ファンサの話題でも少し触れましたが、迷ったらファンに「感謝」を伝える曲を選んでおけば間違いありません。

・歌えるなら極力原曲キーで歌う

もちろん自分の声の良さが一番出るキーで歌うことが最も大事ではあるのですが、原曲キーで歌うことができると「合唱動画、合わせてみた動画 に取り上げられやすい」という明確なメリットがあります。合唱動画に抵抗がないのであればこの点を気に留めておけると、大衆の目に留まる機会を少しでも増やせるかと思います。

「歌枠」関連

・普段の歌枠ではアンセム過ぎずマイナー過ぎないところを歌う

アンセム過ぎても視聴者はもう飽きてます。「Bling-Bang-Bang-Born」「アイドル」「花になって」「怪獣の花歌」「少女レイ」←どこのチャンネルを見に行ってもこいつらばっかりを擦ってる歌枠、誰が楽しいんでしょう?
(筆者は2~3年くらい前の「怪物」「うまぴょい伝説」「紅蓮華」「ドライフラワー」らへんを10人中11人が歌枠で擦ってたあの時期がマジで嫌いです)
マイナー過ぎても楽しいのは本人とたまたま曲を知っていた一部のリスナーだけ。大半のリスナーは冷めて聴いてるし何ならブラウザバックしてしまいます。
「うおお!!!」じゃなくて、「ふーん(知らんなあ)」でもなくて、「お。いいねえ」と大半に思ってもらえる程度の温度感を目指すのがちょうどいいと思います。

・コンセプトを決めた歌枠はやってもいいがやりすぎちゃダメ

〇〇縛り歌枠は、そのコンテンツが好きな新規視聴者を引き込みやすいが、そのコンテンツに興味のない、コンテンツを知らない常連視聴者は見にきづらい。それもたまにであればよいが、擦りすぎると常連は見に来ないどころか離れてしまう危険があることを留意するべきです。

・お顔(live2Dモデル)は極力出すべし

live2Dモデルを出さない歌枠ってそれ歌い手と何が違うんですか?
顔出ししてない歌い手との差別化として「目でも楽しめる歌枠」という明確なメリットがあるんだから、"純粋なVtuberとして売っていきたいんだったら"この辺はきちんとするべきです。
(お顔を出すべきなのは歌枠に限ったことではないですけどね。何気ない普段の雑談配信とかでもカメラの不調とかじゃない限りは出せるなら出しましょう)

「チャンネル・放送」関連

・概要欄にコラボ相手のチャンネルを載せることは忘れちゃダメ、遅れてもいいから必ずやろう

前述の通り、この業界は「他者へのリスペクトがある」ことが何よりも好印象を得られます。コラボ相手への礼節を忘れないことは、その人との関係性がよくなるだけでなく、その相手が良い評判を広めてくれてさらに別のコラボの機会に繋がっていくことも期待できます。
コラボ配信の最後に「概要欄に〇〇さんのチャンネルもあるので~」というお決まりのアレも忘れずに。

・コラボ配信におけるディスコードオーバーレイは出せるなら必ず出そう、出す前提の画面レイアウトだとなお良い

誰が喋っているかが分かりやすいというのは、自分にとってもコラボ相手にとっても「声を見た目、名前と結び付けて覚えてもらえる」というメリットがあります。OBSさえ使うことができればさほど難しくはないはずなので可能ならばぜひ出したいです。
また、せっかく出したオーバーレイで自分のお顔や放送画面の重要な部分が隠れたりしては本末転倒です。複数人分のアイコンが出ても邪魔にならない位置を普段から模索しておけるとGood。

・ナイスパ文化を作るのは"""本当に"""お勧めしない

誰かがスパチャを投げた際に配信主やリスナー、あるいは両方が「ナイスパ!」と言う、という文化があるのですが。
!!!!!これ、本当にお勧めしません!!!!!】
理由としては、
スパチャに反応することを強制されてしまう
‐長文自分語りスパチャやセクハラスパチャなどのスルーすべきスパチャに対して気づいてないフリができなくなります。ちなみに反応しないでいると「スパチャきてるよ~」とコメントで指摘されます。それすらスルーするとXで「反応されなかった…」という恨み言を「エゴサに引っかかる形で」書かれます。マジでキショいですね。

放送の流れが途切れてしまう
‐雑談にせよゲーム配信にせよ、「今までしていたことと別のこと」を一瞬するのを強制され、一つの放送としての流れは確実に途切れます。視聴者はあなたが雑談やゲームをするのを見に来ているのであって、知らない視聴者のスパチャを読むのを見に来ているわけではありません。また流れが途切れるという事は、アーカイブでのタイムスタンプが作りづらくなることにもつながってしまいます。

コメント欄が「ナイスパ」で埋まるためそれ以外のコメントが流れてしまう
普通にコメントしてた視聴者のコメントが流れてしまい、拾いづらくなってしまう。コメ欄からネタを拾ったりする雑談配信などではマジで致命的です。

これらの理由からナイスパ文化は本当にお勧めしません。
でもスパチャに感謝をすることが大切なのは本当にその通りです。反応しないでいるとその人が次からスパチャを投げてくれなくなったりするので、分かる形で感謝を伝えてあげることは伸びるためにマジで重要です。
ではどこで反応するのか。おすすめは「①枠の最後にスパチャ読みの時間を作り、そこで読む」ことです。
枠の最後であれば話題の流れが途切れることもないし、スパチャ読みに興味がないリスナーは帰ることができる。そして、ちょっと汚い話として「スパチャを投げた視聴者は少なくとも自分のスパチャに反応されるまでは見てくれるため同接が維持しやすい」という隠れたメリットがあります。
ただし丁寧に拾いすぎると放送時間が長くなってしまいがちなのでそこは注意。
また、「②スパチャしてくれた人の名前を書きだしてXで画像をポストしてあげる」のも結構オススメ。スパチャ読みの時間を取るのに比べ、「喉の負担が減る」、「放送時間が無駄に長くなりにくい」というメリットがある反面、「書き出すのは人によっては読むよりも面倒くさい」「スパチャ投げたけどXを見てくれていない、という人は気づけない」というデメリットがあります。
上記の二つであれば正直好みや方針で選択してよいと思います。自分に合った方法で、リスナーに感謝を伝えましょう。

・スパチャ読みをもしするならそれ専用の放送はしないのをおすすめする、極力貰った放送内で読み切るのが望ましい

スパチャ読み枠を別で作ってしまう行為は、「アーカイブ数が増えるためアーカイブ一覧が見づらくなる」ことに繋がってしまいます。アーカイブの再生を回すにはチャンネルの見やすさが重要になってくるため、貰ったスパチャはもし読むのであればやはりその枠内で片づけてしまう事をお勧めします。

・モデレーターには軽すぎるくらいのラインでコメントをBANしてもらおう

荒らしや不適切なコメントをBANできるモデレーターですが、じゃあ誹謗中傷など、「明確な悪意を持ったコメントだけをBANしていけば健全なコメント欄になるか?」と言われればそんなことはないです。
悪意を持っていないからこそタチが悪い悪質なコメントというものが存在します。例えば
①無意識ネタバレ(例「これ覚えておいてね」「くるぞ・・・」「鳥肌注意」など)
②無意識自分語り(例「落ちます、おやすみ~」など)
③求めていないタイミングの指示コメント(例「今のは左を警戒するべきだったね」など)
といったものです。
個人的にはこれらのコメントも即座にBANで良いと思っています。理由は「悪意がなくともこれらはちゃんと悪質なコメントであるし、BANされるラインが緩いとわかるとこの手のコメントは増える」からです。モデレーターという抑止力を使って、悪質なコメントをそもそもさせない、それでもされたらBANすることで「BANされるラインを視聴者に周知」し、健全なコメント欄を維持しましょう。

※ただし、モデレーター権限を渡した人は全てのコメントをBAN出来る権限を持つことになります。実際にモデレーターが暴走して無差別にBANして回った、という事案も存在します。モデレーターは「信頼できる人」「BANすべきラインを理解している人」からきちんと選ぶようにしよう。困ったら一般リスナーよりは知り合いの配信者に権限を渡すのが丸い。
あと、「自我を出さない人」がオススメです。モデレーターが自我を持ち「〇〇ニキ、ネキ」みたいな文化が生まれてしまうと、放送の内容に関するコメントが流れてしまう恐れがあるので。

・ラジオ企画はよっぽど自信がない限りはゴールデンタイムからずらそう

ラジオ系配信は耳で聞く情報がメインであるため、目で見る楽しみがある他の普通の配信と比べて視聴者がどうしても獲得しづらいです。ゴールデンタイムは大手も配信するため顕著です。ではラジオが需要あるのはどの時間帯なのか。「ゴールデンタイムからずれた、人々が作業や課題、チルをしているタイミング」にこそ、「耳のみで楽しむことができる」ラジオ配信は求められています。
ゲストを呼ぶ回でよっぽど自信がある、とかでない限りは、需要に合ったタイミングを心がけることをオススメします。

・ファンアートを使うサムネは、同じファンアートが連続で並ばないようにしよう

同じサムネが並びすぎるとどれがどの配信かわかりづらくなり、チャンネルの見栄えが悪くなります。自作のサムネを挟むなど、工夫して見やすいチャンネルを作っていきましょう。
ただ、一つのゲームのシリーズにおいて使うサムネを統一するのは、再生リストと似たような効果が得られるという観点からは悪くない選択肢です。ただしその場合は、「#〇〇」とサムネに表記するなどして、パート何なのかがパッと見で分かるようにしましょう。

・大手箱のイベントには被せないようにしよう、また直前まで放送すると視聴者のおこぼれを拾いやすい

大手箱の大型企画や大きな大会などはどうしても盛り上がるため、それよりも優先して見に来てくれるの視聴者はほんの一握りになってしまいます。被せないのが賢明で無難です。
また、逆に言えばその直前までは多くの視聴者が見に来てくれるチャンスです。自分がイベント開始までのつなぎをするつもりで、おこぼれを狙っちゃいましょう。

・整理が追い付かなくなるくらいなら再生リストはつくらない方が良い

中度半端に途中までしか作ってない再生リストは、むしろチャンネルの見栄えを悪くしてしまい、良い印象は得られません。作るならきちんと作る、管理しきれないならいっそ再生リストは作らないほうが、チャンネルの見栄えは良くなります。もちろん、ちゃんと再生リストを作ってこまめに管理するのが最も良いです。出来るなら頑張って整理しましょう。

・規約は守ろう、分からないなら先人に聞くか真似しよう

ゲーム実況等をする際、利用規約を守るのはマジで大事です。というか当然のことです。規約でよくあるのは「概要欄に作品にアクセスできるURLを貼り付ける」「ネタバレを防ぐため〇〇部分まで実況可」「スーパーチャットやビッツ禁止」などです。これらは大きく明記されてることが多いので実況前に確認、何も書いてなくとも他のV仲間に聞いたりなどして確認漏れがないようにしましょう。こういったことをきちんとしつつ概要欄を丁寧に作ることは、丁寧な仕事ができるという評価につながります。
また、スパチャやビッツ禁止は特に見落としやすいので注意しましょう。ちなみに過去に某大手Vで、「スパチャビッツ禁止のゲームをやった後に"何故か"短時間の雑談配信枠を設ける(その枠ではスパチャビッツ可能だった)」という3店方式をやって問題になった事例があります。たとえセーフなんだとしても印象は最悪なので絶対にしてはいけません。ちなみにその一件があってからそのVtuberがマジで嫌いです、大手だからってなあなあで許されたのがマジで納得いってない。前世から知ってるけど金の亡者過ぎて終わってる

「活動方針」関連

・初期衣装は汎用性も考慮して仕立ててもらうのがオススメ

汎用性がない初期衣装(あまり人っぽくない見た目など)は、「初配信のインパクト」「世界観の作りやすさ」ではとても優れています。しかし、「他チャンネルにコラボ配信に行き、立ち絵を出してもらった際に浮いてしまう」という弱点も抱えています。どちらを優先するかはもちろん好みで構わないと思いますが、有利な点不利な点は頭に入れておくべきです。
個人的にはもう世界観ガッツリ系人外Vtuber、みたいなのが無策で伸びることができる時代じゃない、と思っているので伸びたいのであれば汎用性重視をお勧めします。世界観ガッツリが活動長くなるにつれて新衣装で人間界に寄っていくのも味があって良いものではあるんですがね。というか筆者はそういうの大好きです。

・エゴサしやすい名前を付けよう

エゴサ用ハッシュタグ等も活動開始時に設定するだろうけど、やっぱり名前でもエゴサできる方が良いよね!最近タグが乗っ取られる事件もあったばかりだし

・漫画ネタやネットミームは(下ネタに気を付けながら)擦ろう

掛け合いがあるタイプのミームは視聴者のコメントを促進できるし、どのネタを知っているかで他配信者との話題のラインをすり合わせやすいのもポイント。
※ただしいわゆる淫夢ネタは例外。そういう系活動者を目指す、とかでない限りは使わないし触れないのが賢明

・料理できないキャラは一昔前と違い飽和しているため強みになりづらいので注意

見出しの通り。むりやり料理できないキャラを押し出そうとすると、実写料理配信に繋げなくてはいけなくなりがちなのも欠点。
ちなみに、逆に料理できるキャラは希少ではあるので強みになる。何を作ったかなどは雑談のネタになるし、例えば「一緒に〇〇を作る枠」などで一個企画ができる。料理ができるなら積極的に押していくべし。

・3人組グループを作る際におすすめなのは「女2男1」

これは見た目のバランスが良く、「互いのファンを自分のファンに引き込みやすいため互いに得になる可能性が高い」からです。あと、歌声のバランスも良くなりやすい

・逆にお勧めできないのは「女1男2」

こちらの理由は、「よっぽどうまく立ち回れないと、男二人側だけが相互に高めあって数字が伸びてしまい、女一人側がファン獲得できずマジで伸びない」からです。
※上記二つはマジで筆者の肌感です。データなんかねえよ

・喫煙者COは抵抗がないならしよう

これは「リスナーや他配信者との雑談の話題にもなるし、タバコを吸っているファンアートの数を稼ぐことができる」からです。
※ただし、「もう喫煙者な人がCOすること」を勧めているだけで、「非喫煙者が喫煙者になれ」では断じてないことを留意されたし。タバコなんて吸わんほうがいいですからね。

・ASMRはそれ相応の覚悟を持ってやるべし

ASMRは(特に女性配信者の場合)、新規視聴者を獲得しやすく、アーカイブの再生も回りやすいという最強のコンテンツの一角。これだけ聞くと「あれ?やったほうがよくね?」となりますが、超重大な欠点を3つ抱えています。

コメント欄が気持ち悪くなりやすく、変なファンが付きやすい
-どうやらこの世界には「直接的表現をしなければ、ASMR女性配信者にはどんなセクハラコメントをしても良い」と本気で思っている頭のおかしいおじさんが少なからずいるようで、そういうおじさん達がリアルタイム、アーカイブに関わらず大量に発生します。耳舐め配信に湧くならまだ分からなくはない(それでもキモいけど)が、オイルマッサージなどの比較的健全なASMR配信、ひどいと普段のASMRでない配信にも意気揚々とセクハラをしにやってくるからマジで終わってます。

②本気でやろうとすると活動開始資金より金がかかる
-いわゆるKU100という最高峰のASMR機材があるのだが、こちらは2024年8月現在、140万円。PC周りも整えることを考えるともっとかかります。いや無理だろ。

③やりすぎるとASMR以外の配信がまっっっっっっったく伸びなくなる
-実際これが一番深刻で、「ASMRの同接は上振れで6000、雑談配信の同接は良くて150」みたいになり、数字に目がくらんでASMR配信ばかりになっていき、コメント欄がキモくなっていき最終的にヘラって引退した、あるいはfantiaでの実写r18コンテンツ売りにシフトしていった、みたいなVtuberを、マジで冗談抜きで両手で数えきれないくらい見てきました。
まともなVtuber活動がしたいのであれば、ASMRはたまにやる程度にとどめておくのが賢明です。

「ファンとの関わり方」関連

・マシュマロは開けるな

あれは匿名で悪口を投稿できてしまうため、常人が下手に開いてしまうとメンタルを病みます。「僕は面白おかしくさばけますよ」っていう自信があるとかじゃない限りやめておきなさい。

・アンチコメは読まずにブロック

たまに「アンチも貴重な意見だから」と言い、アンチのコメントもすべて読んだうえで改善しようとする人がいますが、しなくていいです。アンチの意見なんて悪意100%でしかないんだから、それに従ったところで改善には繋がらず、そのアンチにとって都合の良い配信者になってしまうだけです。「アンチの言っていることは知らない言語、知らない言語なので何を言っているのかわからないし、何回も何か言ってきてしつこいので申し訳ないが読まずにブロック」ぐらいの気持ちで良いです。

・ゴミ切り抜き師は通報、それでもやめない場合は名指しで断罪

最近、質の悪い切り抜きをする悪質動画編集者(ゴミ切り抜き師)が本当に増えています。具体的に何をしてくるかというと
・字幕などの編集をせずに放送をほぼ丸ごと切り抜いてくる(これ元配信観るのと何か違うん?となる)
・平気で人の名前、チーム所属の人のチーム名等を間違える
・発言の一部を切り取って釣りサムネにしている(下ネタ系の偏向報道サムネが多い)
など。
この手の輩は元配信のアーカイブの再生回数を吸うだけでなく、「質の悪い切り抜き師を飼ってんな」と配信主の印象を悪くすることもあり、正直百害あって一利なし。いない方がマシなのできちんと通報、それも通らず活動を続けるようならファンに呼び掛けて協力してもらい、通報の数を増やして断罪してしまいましょう。

・神切り抜き師は囲え、逃がすな

逆にめちゃくちゃ質の良い切り抜きを上げてくれる良質動画編集者も存在します。
そんな切り抜き師が自分に目を付けてくれているというのは、めちゃくちゃラッキーであり、そして大きなチャンスです。ぜひ、Xでの拡散等でモチベーションをサポートしてあげて逃がさないことをお勧めします。資金等に余裕があるならば、公式切り抜き師として雇ってしまうのも悪くはないでしょう。
ただし一つ注意点があり、この世には「推しに認知されたくない人間」が存在します。囲いに行ったりすると地雷を踏む可能性があるので、まずは切り抜きをXで共有したり、配信で話題に出したりしてジャブを打って様子見からはじめるのがオススメです。

「ファン以外の他者との関わり方」関連

・関わってくれた人の名前は絶対に間違えるな

関わってくれた人というのは、コラボ相手や動画のクリエイター陣、FAを描いてくれた絵師などを指します。このような活動を支えてくれる人々の名前を間違えることは他者へのリスペクトがないように見えてしまい、たとえ本人同士で謝罪して許してもらったとしても、傍から見ても印象が悪く、恩知らずに見えてしまいます
口頭での名前の読み方はもちろん、動画のクレジットや概要欄、字幕での誤字は特に見落としやすいため、ダブルチェック等で確認して間違えないようにしましょう。

・グッズのイラストを担当してくれた時に「お写真を担当させていただきました」と言ってくれる絵師を本当に大切にしなさい

こう言ってくれる絵師さんは、「Vtuber業界」に理解があり、「キャラの世界観」を大切にしてくれる、超~~~~~~~~~~いい人です。Vtuberを「動く絵」でなく、「一個人」としてきちんと見てくれます。こういう絵師さんが伸びるべきで、Vtuberからたくさん依頼が来るべきです。丁重に扱って、知り合いのVtuberにも紹介してあげましょう。
そしてこういう絵師さんがいわゆるママになってくれた人は、本当にラッキーなので神に感謝し、ママを大切にしましょう。

・非Vtuber(特にストリーマー界隈)と関わる場合、Vtuberとして振る舞うな

ストリーマー界隈は生身の配信者至上主義のリスナーが多く、Vtuberが関わるだけで「絵畜生」などと蔑まれることは珍しくありません(ストリーマー本人はそんなことなく受け入れてくれる人がほとんど)。はっきり言って空気感的にはアウェーです。
そんな中で「こん〇〇~!△△系Vtuberの□□です!」なんてオリジナルの挨拶したら向こうのコメ欄では「は?」「さっむ」「いててて」の嵐です。空気を凍らせたくなければやめておきましょう。
波風を立てずにストリーマー界隈と上手く付き合うためには、「(Vtuberではあるが)、Vtuberとかストリーマーとかなく一人の”配信者”として振る舞う」のがコツです。「□□さんって△△なんだっけ?」みたいなキャラの掘り下げが向こうから話題として振られた場合のみ説明するようにして、こちらから「私って△△なんですよ~!」と行くのは余計な火種になるのでやめておきましょう。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
長々と読んでいただいた後でアレなんですが「この記事で書いた事柄を守らなくても、ハチャメチャに歌が上手かったりバカみたいにトークが面白かったりしたらそれだけで伸びてしまう」んです。才能には勝てません。ここはこの業界の残酷なところであり、面白いところでもあります。
天性の才能たちがバズって伸びていくこの業界において、才能ではなく工夫で抗う原石の方々が、少しでも日の目を浴びるための一助になれば幸いです。
また最初にも書きましたが、この記事に書いてあることはマジで100%主観なので、あくまで一個人の意見として見て頂けると。

それでは皆さん、よきVtuberライフを。

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