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29歳、ときめきメモリアルGS4でコミュニケーションを学び直す〈序〉


昨年末、とあるゲーム実況者のYouTubeチャンネルで「ときめきメモリアルGirl's side」なるゲームのプレイ動画を観ました。

しばらくはドラマを流し見する感覚で動画を流しながら生活をしていたのですが、次第に「あれ…ときめきメモリアルGS(以下、ときメモ)って、なんか凄いかも…!?」と気づき、いつのまにか1〜4まで全てのときメモ作品の実況を駆け抜けていました。


「ときメモ」の何が凄いと思ったか。

それはときメモが

0から構築する人間関係の基本を

教えてくれているような気がしたから

です。


ときメモのゲームシステムについてはご存知の方も多いかと思います。
所謂"乙女ゲー"というジャンルのゲームで、プレイヤーは女子高生となり高校へ入学します。勉強やバイトをしながら様々な能力値を上げ、恋愛対象となる登場人物たちの好感度を上げることで卒業時に特定の人と恋仲になることを目指すゲームです。

ときメモGSはこれまでに4作品リリースされており、それぞれにメインヒーローが存在します。
幼い頃に私たちプレイヤーとメインヒーローには面識がある設定ですが、高校入学により再会を果たしてもお互いほぼ初対面のような距離感から関係性がスタートします。
メインヒーロー以外の攻略対象者はプレイヤーと完全なる初対面で、同じクラスだった・バイト先で知り合った・雨宿りしていたら傘を貸してくれた…様々なきっかけで知り合った男の子たちと0から関係性を構築し、3年間かけて相手のことを知り・自分のことを知ってもらい、好きになった人に好きになってもらう必要があります。

一度知り合った男の子たちの連絡先やバイト先などの個人情報は、何故か私たちの友人や弟や近隣住民の手によって漏洩し、知ることができるようになります。
そこで私たちは気になる男の子に電話をかけてデートのお誘いをするのですが、関係性が出来ていない彼らの反応は「はぁ」「なんか用?」「なんで?」など至極真っ当な返答です。そこそこの確率で断られたりもします。

しかし、それでもめげずに誘い続け、なんとかデートの約束をし仲良し度が上がってくると相手の返答にも親愛がこめられ、断られることが少なくなったり、断られ方がマイルドになっていきます。

ここ!ここです!私が感銘を受けたところ!
だって、

人間関係ってそうだよなぁ…!


友達も恋人も、相手のことを知らないと知らない人のままなんだよなぁ!

そして相手のことを知るためには沢山会って沢山話すことが必要なんだよなぁ!

そのためには「私はあなたと仲良くなりたいんです」って伝えないといけないんだろうな!

つまり、誰かと新しく関係を築くためには自分から遊びに誘い続けることが肝心なんだろうと思うわけです。


ときメモで、デートに誘った男の子に「なんで」と問われたプレイヤーが「仲良くなりたいから」と自動で答えたのをみてめちゃめちゃ感動しました。素敵。

しかし、私は現実にこれができない。誰かを何かに誘うのがどうにも苦手です。

断られたら悲しいかも。来てくれたとして楽しんでもらえなかったらどうしよう。センスがないと思われたら最悪。楽しませようと努力するべきなのかな。それって疲れるから行きたいとこには1人で行くのがいいのかも。じゃあ何に誘えばいいんだろう。仲良くなりたいあの人は何に興味があるんだろう。私はそれに興味が持てなかったらどうすればいいんだろう。

こんなことをぐるぐる考えたのちに、疲れて、もう疲れたくないし誘わなくていっかと思ってしまいます。

だから人間関係が停滞する!

全く友達がいないというわけではないんですけど、それでも私と仲良くしてくれる人たちって、その人たち自身がとても沢山の努力をしてくれている状態ってことなんですよ。頑張らせてごめんね。ありがとうね。


そしてときメモでは電話でデートに誘う以外に、一緒に帰ろうと誘ったり帰り道に喫茶店に誘うこともできます。
勿論相手の男の子はこれを断ることもできるのですが、私はこれにも感銘を受けました。

高校生当時の私はとにかく帰りたかった。なるべく1人で・なるべく早く帰路につきたかった。

でも!気になるクラスメイトを下校に誘っても良かったはずなんです!
多分周りの人達はこれを自然にやっていて、彼等はそうやって少しずつ周りの人との関係を進めていたんだろうなと思います。

ただ当時の私はそんなことをしても良いと知らなかった。ときメモでそれを知った今、目から鱗がぽろぽろ溢れている状態なわけです。



ついさっき、KONAMIの年末年始セールに背中を押され「ときめきメモリアルGirl's side 4th Heart」を購入しました。

私にはストーリーのあるゲームをクリアする胆力がなく、友人から発売日すぐに借りたポケモン(バイオレット)も今から半月前に思い出したようにクリアしたくらいの飽き性。

そもそもゲームをプレイする習慣がなく、年単位で続いたゲームはパズルゲームのみ。


なのでこの熱がいつまで続くかはサッパリわからないのですが、可能な限りときメモをプレイし、人間関係構築の基礎を学んでいこうと思います。





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